住民主体のまちづくりを目的に活動している「大船地域づくり会議」(幸道和宏会長)が2月11日、広報用のホームページ「わがまち大船ニュース」(【URL】http://o-f-n.jp/)を開設した。同会議の活動報告のほか、昨年実施した住民アンケートの結果、フォトコーナーなどが設けられており、メンバーらは「若い世代にも地域に関心を持ってもらえれば」と期待を寄せている。
同会議は、大船自治町内会連合会の理事を務めていた幸道和宏さんらが、地域で活動する諸団体に呼びかけ、2011年に前身となる「大船地区協議会」が発足した。翌12年に「大船地域づくり会議」と改称、現在は商店会連合や地区社会福祉協議会など、団体と行政の代表者ら17人で構成されている。
毎月1回の会合を設け、話し合いを続けてきた同会議では「地域の課題について直接住民の声を聞こう」と昨年夏にアンケートを実施。1万7千枚を配布し、約3割にあたる4684枚の回答が寄せられた。
道路・交通に高い関心
アンケートの結果、「大船のよいところ」として「交通の便がよい」「まわりに緑が多い」「買い物がしやすい」などが挙がる一方、「問題点」としても「歩行者が安心して通行できない」「交通渋滞がひどい」などの意見が上位を占め、道路や交通の問題に対する関心が高いことが分かった。
こうした結果を受けメンバーから「せっかく集まった貴重な情報。より多くの住民に知ってもらいたい」と以前より開設の要望があったホームページへの掲載案が出された。同会議には専門的な知識を持つ人がいなかったため、市の広報で募集したボランティアとともに約半年かけて制作に取り組んできた。ホームページ開設日の2月11日は1933年に大船町制が施行された日に合わせたという。
完成したホームページでは、住民アンケートの結果をPDF形式で見ることができるほか、同会議の設立趣意や活動報告、また大船上空を飛ぶ航空機を撮影したコーナーや大船地区の歴史なども掲載されている。
制作に携わった同会議の広報部会の池田榮作さんは「見やすいデザインになったと思うので、若い世代にもぜひ見てもらいたい」と話す。今後について幸道さんは「住民の『声なき声』を反映させてこそ、真のまちづくりができると思う。特に住民の関心が高かった道路整備や防災対策について行政とも連携しながら、取り組んでいきたい」と話している。
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