西鎌倉地区の小中学校や教育関係者、住民が協力して開催している「柞(ははそ)の森音楽祭」が、3月26日(日)の公演で10回目を迎える。実行委員長の堀部隆二さんは「子どもたちを地域ぐるみで育てていこうと10年続けてきた。西鎌倉の温かさが感じられる一日となれば」と話している。
柞の森音楽祭は2007年、音楽教諭だった堀部さんらが中心となり「音楽を通じた地域の子育て」を目指して始まった。「柞」はクヌギ、ケヤキなど落葉広葉樹の総称で「母のように何かを包み込む音の響き」を表しているという。
以来毎年春に開催され、幼稚園児から80代まで150人以上が参加する「柞の森合唱団」のほか、手広中学校吹奏楽部、中学生と地域有志らで結成した「柞の森吹奏楽団」などによるステージが披露されている。また実行委では、東日本大震災発生後は西鎌倉にある西ヶ谷住宅に避難してきた被災者の支援に力を入れるなど、地域活動にも積極的に取り組んでいる。
第1回目から合唱団の指揮を務めてきた堀部さんは「子どもと大人が一つのステージを協力して作り上げることで、普段の挨拶が増えるなど、地域の雰囲気がとても良くなった。また10年続けていけるよう、この活動を次世代につないでいきたい」と話している。
音楽祭は西鎌倉小学校体育館を会場に午後1時開場、1時30分開演。入場無料。駐車場、スリッパの用意はなし。問合せは【電話】0467・32・6096同実行委事務局へ。
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