空き家となった古民家の敷地や建物を、地域活性の拠点として活用しようという取り組みが、腰越エリアで進んでいる。2月10日には住民のアイデアが形になり、初の「潮風マルシェ」が開催された。
地域団体が企画
このイベントは、「腰越の家」と名付けられた古民家(腰越3の28の14)前の通路で行われた。
会場には地元の老舗豆腐店によるおでんをはじめ、ワーゲンバスに積んだ国産薪窯で焼いたピザ、薬膳カレースープ、甘酒、天然繊維の帽子などの出店が立ち並んだほか、バスボム作りのワークショップも開かれ、親子連れなど多くの人でにぎわった。
企画したのは、腰越エリアの活性化に取り組む地域団体「マゴベイジャパン」。代表の中丸潤さんは「予想以上にたくさんの人が来てくれて嬉しい。今後も定期的に開催できたら」と笑顔を見せる。
会場となった古民家は、1925年(大正14年)に建造され、90年以上前の姿をいまに残す。もともとの住民が昨年転居したことで空き家となっていた。
そこで現在の所有者と市内の不動産会社「(株)エンジョイワークス」とが連携して昨年9月、一般市民から家屋や敷地の活用案を募ろうという「アイデア会議」を開催した。
近隣住民ら数名が参加し、さまざまなアイデアが出されるなか、「潮風マルシェ」の開催を提案した中丸さんと所有者が意気投合したことで、今回のイベントが実現した。
さらなる活用案募る
マルシェが開催されたこの日、家屋内では2回目となるアイデア会議「古民家使いたい人集まれ会議」が開かれた。
参加した10人ほどの市民からは「合宿場として使いたい」「子ども食堂を開いてみては」など、さまざまなアイデアが提案され、実現のための話し合いも行われた。
所有者の一人である山田有樹子さんと従妹の加藤恵子さんは「子どものために活用したいという意見が多く聞かれた。ぜひ今後の参考にしてみたい」と話していた。
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