北鎌倉女子学園の生徒会が作成した「北鎌倉ガイドマップ」がこのほど完成し、6000部の配布がスタートした。外国人観光客にも分かりやすいよう、日本語と英語を併記。生徒自身が地域で取材し、デザインや使い勝手にもこだわった自信作だ。
マップを作成したのは、同学園の生徒会「みどり会」の中学〜高校2年生のメンバー10人。今年5月ごろに企画が持ち上がったという。まずは掲載するスポットを選定するため、学園関係者にアンケートを実施。夏休み中も毎日のように集まり、活動してきた。
苦労したのは掲載許可やアポイントメントを取ることだったという。「地元向けに営業している」などの理由で許可が得られないこともあったが、「良い社会勉強になった」とメンバーは振り返る。
こうして完成したガイドマップでは、JR北鎌倉駅から大船方面に位置する山ノ内下町中町内会の地域にスポットを当てた。中面では飲食店や寺社など、13のスポットの情報や楽しみ方をイラスト付きで掲載。外面には外国人観光客向けに、日本語の発音表記つきの会話文や「個人宅の写真撮影はしない」といったマナーを紹介している。
淡い色使いで見やすく、また持ち歩きやすいようにサイズはA4を三つ折りにしたものにするなど、使い勝手にもこだわったという。
掲載した地図やイラストはすべて生徒たちの手描きで、店の外観や商品のほか、同学園に住み着く猫たちも登場している。英文も教諭の指導を受けながら生徒が書き上げた。
完成を迎え、メンバーは「これまで通り過ぎるだけだったお店があったので、私自身も街を知る良い機会になった」「マップをきっかけに観光客と地元の人との交流が生まれたら」と話した。
マップは、北鎌倉駅前の喫茶店「門」や円覚寺など掲載場所で入手可能。
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