耐震改修工事のため2018年12月末から閉館している鎌倉生涯学習センターの再開館が、当初予定していた今年7月から10月へと3カ月延期されることが決まった。想定していなかった場所に構造物が見つかり、補強のための部材の変更を迫られたことなどが理由。
鎌倉生涯学習センターは1982年に完成。ホール、ギャラリー、音楽室のほか7つの集会室があり、鎌倉駅徒歩3分の立地も相まって、17年度には延べで約24万人が利用していた。
鎌倉市はもともと、19年度にホールと音楽室の耐震改修工事を実施する予定で、そのための診断を行ったところ、耐震強度不足が判明した。
そこで「利用者の安全を図るため」として18年12月28日で休館とし、建物全体の耐震補強を行う準備を進めてきた。
工事は昨年6月にスタート。ただ、補強のための部材(鉄骨ブレース)を入れる予定だった場所に、大ホールの空調の音を防ぐためのチャンバー室(空気だまり)があることが分かったため、部材や工事内容の再検討を余儀なくされたという。
その後、補強の部材を鉄筋コンクリートに変更することが決まったが、改めて第3者による評価が必要となったことなどから工事が遅れ、当初今年7月としていた再開館が10月へと延期されることが決まった。
市教育総務課は昨年12月20日から、同館を使用したことがある約3400団体に開館延期についての通知を送付。1週間で約40件ほどの問い合わせがあったが「ほとんどが抽選予約の時期等に関するもの」という。
同館の抽選予約受付は、通常ホール・ギャラリーが7カ月前の1日から、集会室が4カ月前の1日からとなっている。同課では「現状では10、11月の開館予定がはっきりしない点もあり、まずは12月分のホール・ギャラリーの予約を5月1日から、集会室の予約を8月1日からスタートさせたい」としている。
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