東日本大震災をきっかけに、被災地の復興支援と鎌倉市の防災を考えようとスタートしたイベント「心をひとつに〜つなげようみちのくの未来へ〜」が8月10日(祝・月)、オンライン開催される。当初は3月に予定されていたがコロナ禍で中止に。主催者は「震災から10年が経とうとするなか、今できるかたちで開催することで被害の風化を防ぐとともに、地域の防災についても考えるきっかけとなれば」と話す。
「心をひとつに」は2012年3月、市内で被災地支援に取り組んでいた団体が連携してスタートしたイベント。翌年以降は鎌倉市役所駐車場を会場に音楽ステージのほか、東北の物産販売などが行われてきた。
7回目を迎える今年も3月8日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により「無期延期」を余儀なくされていた。
しかしイベントを主催する「3・11ALL鎌倉実行委員会」のメンバーからは「私たちは被災地支援の継続をテーマに活動してきた。来年3月で震災発生から10年を迎えるなか、できることをやるべき」という声が上がるようになり、ビデオ会議システムZoomを活用したオンライン開催が決定したという。
「なるべくいつもと同じ内容で」として、午前中は同イベントにも複数回出演しているアコースティックデュオ「小川コータ&とまそん」や紙芝居師なっちゃんなど鎌倉・東北にゆかりのアーティストによるライブと、被災地の生産者が特産品をPRしその場で購入もできるコーナーを、午後の部では鎌倉と東北の中学生が交流し、毎年8月に実施してきた「防災サミット」を開催し、動画サイトユーチューブでライブ配信する。時間は午前10時から午後5時まで。
実行委員の中里成光さんは「被災地の現状を伝えることはもちろんだが、昨年は鎌倉も台風被害が発生するなど自然災害が相次ぐなか、自分たちが住む地域の防災についても考えてもらえたら」と話している。
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