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鎌倉彫との「コラボ印鑑」が誕生 御成町の専門店が企画・制作

公開:2020年11月6日

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鎌倉彫の伝統的意匠が施された印鑑と工芸印鑑ケース(上写真)鎌倉彫化粧箱(下写真)
鎌倉彫の伝統的意匠が施された印鑑と工芸印鑑ケース(上写真)鎌倉彫化粧箱(下写真)

 御成町の印章専門店・鎌倉はんこ(月野允裕代表)はこのほど、「鎌倉彫印鑑」の販売を開始した。鎌倉を代表する伝統工芸「鎌倉彫」の職人との連携によって誕生した新商品。月野代表は「こういう時代だからこそ、人生の節目に押すのにふさわしい1本として手にしてもらいたい」と話す。

職人と試作重ねて約2年

 「鎌倉彫印鑑」は、サクラやツタといった伝統的意匠を、鎌倉彫の職人が1本1本手仕事で彫り上げたもの。周囲の漆も鎌倉彫の塗職人が、施している。印面は同店の国家技能士資格の職人が彫刻。また、伝統鎌倉彫事業協同組合(三月一彦理事長)が作成した鎌倉彫化粧箱は懐かしさのなかにモダンさも感じられるデザインとなっている。

 商品開発がスタートしたのは2年前。「鎌倉の印章店として当店独自の商品を届けたい」と考えていた月野代表がたどりついたのが、鎌倉彫との連携だった。

 そこで協力を仰いだのが市内二階堂に工房を構える永井統彩さん(62)。「普段の作品と比べてより細かい作業が求められる上に、曲面なので最初は彫るのに苦労した」と永井さんは振り返る。

 それでも独自に固定する器具を開発するなど試作を重ね、この春にようやく完成。永井さんは「この仕事を40年近くやってきた自分にとってもチャレンジだったが、納得できるものができた。鎌倉彫の新たなジャンルとして販路の拡大にもつながれば」と期待を寄せる。

「脱ハンコの今こそ届けたい」

 月野代表は創業70年を越える老舗印章店の3代目で、5年前に鎌倉に店を構えた。開店以来、力を入れてきたのが「印章文化の再発見」だ。

 「源頼朝が幕府を開き、武家文化が根付いた鎌倉には印章と深いかかわりがあることが分かった」と、鎌倉歴史文化交流館に中世の漆器の文様を再現したスタンプを寄贈したり、自宅で使わなくなったハンコを引き取って鶴岡八幡宮などで祈願してもらう「印章祈願祭」を実施してきた。

 「鎌倉彫印鑑」もこうした取り組みから生まれたもの。「鎌倉ならではの、自信をもっておすすめできる商品ができた」と考えていた矢先、コロナ禍を受けた「脱ハンコ」の波に襲われることになった。

 「ハンコを押すためだけに出社した」。緊急事態宣言発令中、こうした書き込みがネット上で拡散するたびに胸を痛めていたという。「本当に問われるべきはその企業の体質や体制のはずなのに、ハンコそのものが悪であるかのような意見が大勢を占め、悲しい思いだった」と月野さん。

 その後も脱ハンコの動きは止まることなく、連日新聞やテレビを賑わせ続けており「効率化そのものには反対していないが、サインやデジタル認証はセキュリティ面の担保、制度の持続性など、検討する余地は大きい。本当にハンコを廃止することが『効率化』なのか、きちんとした議論がなされないままに脱ハンコが進んでいることに危機感を感じる」と話す。

 そのうえで「歴史的に印鑑は自らの分身としての役割を果たし『意思の担保』として使われてきた。個人としては結婚や住宅の取得、また企業同士の提携や合併といった大事な場面で本当に一度の対面もせずに済ますことはないと思う。わざわざ印鑑を押すということは意思決定のレベルが高いことを証明するもの。今回の印鑑が鎌倉の皆さんの人生の重要な場面で選んでもらえる、本当に価値のある一本になれば」とする。

 「鎌倉彫印鑑」は20本限定。売上の一部は鎌倉市のコロナウイルス対応基金に寄付される。

■鎌倉はんこ 鎌倉市御成町5の6の1A 【電話】0467・37・9297【URL】https://www.kamakurahanko.com/

月野代表(左)と鎌倉彫職人の永井さん
月野代表(左)と鎌倉彫職人の永井さん

鎌倉はんこ

鎌倉市御成町5-6-1A

TEL:0467-37-9297

https://www.kamakurahanko.com/

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