神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2021年3月26日 エリアトップへ

市議選 現・元・新38氏が出馬か 4月18日告示、25日投開票

政治

公開:2021年3月26日

  • X
  • LINE
  • hatena

 任期満了に伴う鎌倉市議会議員選挙は4月18日告示、25日に投開票される。定数26に対して、現在までに現職20人、元職4人、新人14人の38人が立候補の意向を明らかにしている。

 3月12日号で既報の通り安立奈穂氏(神奈川ネット・1期)、西岡幸子氏(公明党・3期)、山田直人氏(鎌倉みらい・4期)の3氏に加えて、河村琢磨氏(鎌倉ビジョン・2期)が「障害者の就労支援に携わりたい」として立候補しない意向を表明した。

 現職のうち立候補の準備を進めている人は以下の通り(五十音順)。

 池田実氏(65歳・無所属)は上町屋在住。鎌倉市職員から2009年の市議選で初当選し3期。

 「市民が将来にわたって安全に安心して暮らせるまちづくり」を掲げる。また「深沢地域整備事業を推進して企業誘致を進め働く場の確保、防災拠点の整備、歳入確保などにつなげ、防災・減災、少子高齢化などの課題解決につなげたい」とする。

 伊藤倫邦氏(77歳・自民党)は今泉在住。サウナ等の販売・施工を行う会社の経営等を経て17年の選挙で初当選。

 子どもたちの居場所づくりや緑の育成・保全とがけ崩れ対策、道路等のバリアフリー化推進が必要と訴える。またプライバシー保護のための仕切りの導入やペットとともに避難できる場所の確保など、避難所の整備を進めたいとする。

 大石和久氏(61歳・公明党)は01年に初当選し連続5期当選中。

 市政の課題にごみ処理問題や行政のスリム化を挙げる。特に村岡新駅と一体の深沢地域区画整理事業について「20年3月にまとめた土地利用計画(案)に沿ったまちづくりガイドラインの作成過程で地域全体の将来像とまちづくりテーマとの整合性、防災対策などを検討したい」とする。

 久坂くにえ氏(48歳・無所属)は大船在住。05年に初当選し4期目。19年6月から市議会議長。

 コロナ禍を受けた地域のつながりの希薄化や交通・買い物弱者問題、本庁舎移転やごみ処理問題などの重要政策における度重なる方針転換を課題に挙げる。そして親子や中高生の居場所づくり、オンデマンド交通の展開、職員の人材育成などを掲げる。

 栗原絵里子氏(52歳・無所属)は山ノ内在住。前回初当選。一級建築士。建築士事務所代表。

 市役所移転には「行政のビジョンが市民と共有されず市民合意を軽視した強引な市政運営」として反対を鮮明にする。西日本豪雨災害の水害被害鑑定をした経験から、土地利用計画段階から対策を考えた「被災させない安心安全快適まちづくり」を提案する。

 志田一宏氏(37歳・自民党)は大船在住。衆議院議員秘書を務めた後、17年の市議選で初当選。

 市政の課題としてごみ処理施策や財政健全化を挙げるほか、新型コロナウイルス対策では「国・県と連携してワクチン接種を遅滞なく進めたい」とする。また人にやさしいデジタル社会の実現、幼児教育の無償化継続、個別最適な学びの実現など教育改革を訴える。

 千一氏(66歳・無所属)は、出生時からの脳性麻痺により手足、言語に障害がある。01年に初当選して5期目。

 北鎌倉駅そばのトンネルやごみ処理問題、オーバーツーリズムなどを課題に挙げ「重要な課題は市民に直接賛否を問うべき」と訴えるほか、「介護、福祉、教育、バリアフリーに取り組み、ひとりも取り残さない政治を」とする。

 高野洋一氏(45歳・共産党)は材木座在住。北海道庁の職員を経て、05年の鎌倉市議選に初当選し現在3期目。

 新駅や市役所移転など大型開発、水害・地震津波対策、コロナ対策などが課題とし、市役所移転計画の見直しと新駅中止、JR鎌倉駅へのホームドア設置、崖地や河川の防災対策の強化、漁業支援施設の整備などを進めたいとする。

 高橋浩司氏(58歳・無所属)は浄明寺在住。1993年の選挙で初当選し7期目。会社代表。

 最新テクノロジーの導入による「公共サービス70%デジタル化」や津波避難タワー10カ所の設置を掲げる。また安心して生活できるように、200世帯に1人の割合で専属の相談員を配置し「なんでも相談職員全ての自治会を細かくサポート」を実現したいとする。

 竹田ゆかり氏(72歳・無所属)は稲村ガ崎在住。13年選挙で初当選。2期。元小中学校教諭。

 「どの子も安心して学ぶことのできる学級・学校づくり」を掲げ、子どもに目が届くように教職員の多忙化解消、スクールロイヤーの配置、非常勤講師の増員が必要とする。また空き家の利活用を促し、市民自治と、地域の居場所づくりを進めたいとしている。

 武野裕子氏(61歳・共産党)は植木在住。17年の鎌倉市議選で初当選。

 「村岡新駅、ごみ処理施設、市役所移転などの計画が市民合意のないまま進められている」と訴える。またコロナの影響で減収した家庭・事業者への相談活動や、防災安全対策として道路・歩道の整備、北鎌倉隧道の人・自転車利用の先行整備などを進めていきたいとする。

 長嶋竜弘氏(56歳・無所属)は大手スーパー勤務などを経て09年に初当選し現在3期目。

 鎌倉の歴史、文化、芸術、環境をまちの財産として、子ども、高齢者、障害者への配慮がありみんなが健康で安心に暮らせる「ホリスティックタウン」の実現や地域型資本主義への転換、自助共助公助が融合する「大きな社会」の構築を「鎌倉草創三本の柱」とする。

 中村聡一郎氏(57歳・無所属)は台在住。鎌倉信用金庫を経て、2001年に初当選。5期。

 「企業経営や市民の抱える課題が深刻化・多様化している」とし、状況の把握、的確な支援が必要と訴える。深沢地域整備は「市民の理解を得るには不十分な段階。行政から市民への情報の受発信が重要。市民がどのようにとらえるかを把握する必要がある」とする。

 納所輝次氏(63歳・公明党)は寺分在住。私立校で非常勤講師等を経て05年選挙初当選。4期。

 市政の課題として「ごみ処理問題は2市1町の広域処置と、焼却停止後のあり方について明確にする必要がある」とする。深沢地域整備事業は「土地区画整理事業を円滑に進め、新駅設置を核としたまちづくりをいかに費用軽減を図るかが課題」と訴える。

 日向慎吾氏(37歳・無所属)は腰越在住。IT系企業を経て、13年選挙初当選。2期。

 課題としてコロナ対応、台風・地震など防災対策を挙げる。コロナ禍もあり、接触をさけるために「市役所に行かず手続きできるオンライン化を進めたい」とする一方、デジタル格差の解消も必要とする。また事業者に対して市独自の支援策の実施を訴える。

 保坂令子氏(62歳・無所属)は雪ノ下在住。13年選挙で初当選し2期目。神奈川ネット・鎌倉推薦で立候補を予定。

 「鎌倉で育った若い世代が再び戻り住み続けたいと思える環境整備が必要」と訴える。子どもの育ちと学びの環境を保障しコミュニティの活性化、居住支援を進めたいとし「ハード面の取り組みを後回しにしない防災・減災を」とする。

 前川綾子氏(61歳・無所属)は浄明寺在住。05年初当選し4期。15年から1年間初の女性議長。

 「子育てしやすい鎌倉」を実現するため、市独自で第一子保育園等無償化、オンライン授業の充実、いじめ対策にスクールバディの充実などを訴える。また、青少年の居場所・多世代交流の場づくり、「2025年問題」の対応を進めたいとする。

 松中健治氏(78歳・無所属)は材木座在住。1977年に初当選し、現在11期目。鎌倉少年野球連盟会長。

 「コロナ禍で市財政の逼迫は自明」として、市役所の深沢移転への反対を打ち出し、現市庁舎の有効利用を訴える。またSDGsの精神からマイクロプラスティックの原因となる人口芝等の利用を制限し、海洋汚染対策の必要があるとする。

 森功一氏(49歳・自民党)は十二所在住。前回選挙で初当選し1期。会社代表取締役。

 少子高齢化、人口減少が進むなか、財政に見合った公共施設の再編とインフラの老朽化対策が必要と訴える。甚大化する風水害・地震に対し、市民力・地域力を生かした防犯・防災を進めたいとする。また来年のNHK大河ドラマを経済活性化の切り札に、とする。

 吉岡和江氏(73歳・共産党)は梶原在住。1993年の選挙で初当選し7期。元小学校教諭。

 「誰一人取り残さない市政」を掲げ、自助共助公助ではなく市民の健康福祉向上が市政の第一の仕事だとする。大型事業推進から市民の暮らし優先に変えたいと訴え「村岡新駅など大型開発を進める一方、市民に我慢を強いる市政は問題」とする。

新たに2氏が名乗り

 また、本紙の取材に対し新たに新人2氏が立候補の意向を表明した。

 石田智嗣氏(58歳・無所属)は腰越在住。早稲田大学政治経済学部卒。弁護士。

 市役所移転について、「移転場所を問う住民投票を、次期鎌倉市長選と同時に行い、市民が決めるべき」と主張する。また、高齢の一人暮らし、貧困、一人親による子育てなど「孤立を防ぐ施策」の必要性を訴える。「問題を深刻化させないことが大切」とする。

 内田健一氏(59歳・無所属)は津在住。旅館業経営。

 「防災鎌倉」を掲げ、市民の命を守る体制づくりを挙げる。津波警報発令時での誰にでもわかる避難経路表示の整備や、在校時だけでなく登下校時での津波避難訓練の実施、津波避難ビルの収容人数見直しなどを進めたいと訴える。「他の課題は命を守る体制が整った後に取り組む」とする。

 このほか元職で岡田和則氏、小野田康成氏、中澤克之氏、渡辺昌一郎氏の4氏が、新人は出田正道氏、井上三華子氏、岩田薫氏、悦田和久氏、江上健氏、栗林幸広氏、児玉文彦氏、後藤吾郎氏、高柳栄氏、中里成光氏、藤本麻子氏、三神功氏の12氏が立候補を表明している。  (3月24日起稿)

鎌倉版のローカルニュース最新6

大船まつりは19日

大船まつりは19日

スタッフTで新たな試み

5月7日

女性の心身無料で相談

16・21日

女性の心身無料で相談

保健福祉事務所 

5月5日

19日にボーダーフェス

由比ガ浜大通り周辺

19日にボーダーフェス

買い物、飲食で特典も

5月4日

新米ドクターが始動

おもちゃ病院かまくら

新米ドクターが始動

大船で4年ぶり診療再開

5月3日

鎌女大生が絵本朗読

鎌女大生が絵本朗読

極楽寺駅で産学連携企画

5月3日

「佛教と地域社会」

「佛教と地域社会」

19日 顕証寺で講座

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月7日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook