5年ぶり市民カーニバル
26日 仮装パレード参加募集
5月3日
鎌倉市内で活発な市民活動にも新型コロナの影響が及ぶ一方で、新たな手法を取り入れたり、若い世代が参入したりと、その歩みは止まっていない。コロナ禍での活動について、NPO団体を集約する鎌倉市市民活動センター運営会議と学生活動家に話を聞いた。
鎌倉市市民活動センター(NPOセンター)には現在、約330団体が登録。この2年、コロナ禍で活動をやめた団体は20以上あるが、新たに動き始めた団体も少なくない。学生団体だけでも6つが新たに登録した。
「コロナがあったからこそ始まった活動も実は多い」。そう話すのは、同センター運営会議の小島政行理事長だ。在宅勤務やオンライン授業などにより、地元で過ごす時間が増えたことで「地域の課題」に気付く--といった具合だ。
運営会議理事で事務局長、センター長も務める西畑直樹さんによれば、「何かやってみたい」とセンターへの問い合わせも増えているという。
既存団体も人を集める活動は難しかったが、会議や講演会などのオンライン開催といったデジタル化・リモート化にも挑戦。「市民活動は止まらない、止められない」と謳い、昨秋開催したイベント「かまくら市民活動フェスティバル」も広町緑地を会場とした屋外開催が好評を博した。
コロナ禍で制限の多かった2020年を中心に10〜20代の台頭も著しい。高校3年の池田大和さん(十二所在住)もその1人だ。通学も、遊ぶことも、アルバイトもできず、暇を持て余していた20年夏以降、入会した団体は6つに上る。
「町内の防災に役立てば」と入ったのは「鎌倉市アマチュア無線非常通信協議会」。「鎌倉ライフガード」では、海水浴場休場中も監視活動を実施。企業と組み、廃棄食材を使った商品開発などに励む学生団体「ニューコロンブス」、海岸清掃などのSDGs活動に積極的な「KNGs」、学生防災団体「玄海」にも所属する(1つは休会中)。
新しく出会った人と新しいことを始めるのは「怖かった」が、コロナ禍でも充実を感じられる日々の楽しみとなった。
状況変化で新局面
一方で、ウィズコロナの「日常」が戻り、池田さんは活動時間の確保が難しくなった。受験や就職活動、卒業で「動ける人」が少なくなることも、学生ならではの課題。「継続して活動することが現状の目標」と語る。
今後の展開について、「世代を超えた活動をしてみてほしい」と小島理事長と西畑センター長は口をそろえる。「ワクワクする市民活動」となるよう、各団体をフォローしていくつもりだ。
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