土曜午前、小袋谷子どもの広場では小学生が懸命にダッシュする光景が広がる。
鎌倉市内の約20人が所属するランニングクラブ「ミクト」が、この春、発足10年を迎えた。未来人(みくと)、未来を創る人に成長の場をと和田隆さん(73・岡本在住)=写真左=が仲間とクラブを立ち上げたのが2014年。以来、卒団生は後に陸上で全国大会に出場したり、他の競技で走力を生かしたりと活躍の場を広げている。
モットーは楽しく。和田さんには本格的な陸上経験がなく、20代の頃にランニングの楽しさを知ったことで今に至る。「仲間と走ることで前向きになれた。仕事の嫌なことも忘れてね」。2時間の練習では経験者のコーチが走り方を教えるだけでなく、最後にボールを使ったレクリエーションの時間を設け、学校の垣根を越えて交流する。
3月16日の練習後には、小学校を卒業する6年生へ10回目の卒団セレモニーを開催。運動会のリレー選手になりたいと4年時に入団した岸美来音さんは、「にぎやかで楽しかった。6年生でリレーに出られてよかった」。和田さんは「これからも、子どもたちが外で元気に走りまわる姿を見ていたい」と気持ちを新たにしていた。
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