あしがら防火安全協会会長 鎌田 光郎さん 小田原市在住 54歳
地域の災害対策をけん引
○…足柄上地域1市5町を管内に、268社が加盟する『あしがら防火安全協会』の会長を務める。就任から2年目の今年度は、昨年9月の台風被害や3月の東日本大震災を教訓に、今後の活動に反映していきたい考えだ。「いつ起こるかわからない災害時のため、知識や経験を身に付けられる機会を提供していくことが協会の役目。消防本部や行政と連携し、地域全体の災害対策を検討したい」。温和な人柄と共に、真摯な使命感が伝わってきた。
○…富士フイルム(株)神奈川工場で環境・安全衛生部門の責任者を務める。平時には災害時の対策を練り、非常時には陣頭に立って采配を振るう役どころだ。ところが3・11は研修で東京におり、自身も帰宅困難者になった。「こんな時のために様々に取り組んでいたのに…」。現場にいられないことにもどかしさを感じたという。幸い大きな混乱はなかったが、さっそくこの時の社内の一連の動きを整理して、非常時に社員がフレキシブルに対応できるよう、災害時におけるルールの見直しを図ったという。
○…「元々は技術者」と語る通り、20年近く工程設備の開発・導入や商品開発などに従事していた。水中で使える『写ルンです』もその一つだ。労働安全衛生マネジメントシステムの取得を任されたことをきっかけに、現在の業務に至る。
○…静岡県富士市の出身。小・中学生の頃は、主将も務めるサッカー少年だった。高校でブラスバンド部に入部したことからドラムを始め、何度かバンドを結成して活動していたことも。「会社の同期と組んだバンドが休止して以来、長らくドラムセットをしまっていたが、5年前に会社の音楽部”ビッグバンド”に誘われて…」。部室や家で練習を再開し、昨年も開成あじさい祭など6ヵ所のステージでジャズ演奏を披露した。「現在、最大の趣味」と目を輝かせる。何事にも情熱を持って取り組むリーダーの姿が見えた。
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