南足柄市を中心に活動する「おやじ倶楽部」の会長を務める 川崎 堅三さん 南足柄市沼田在住 68歳
人の絆に魅力感じて
○…地域の福祉イベントなどで男の手料理を振るまう「おやじ倶楽部」の代表を務める。同会のメンバーはもともと南足柄市社会福祉協議会主催の男性向け料理教室の参加者。教室に通う中でメンバー同士の絆が生まれ、「自分たちだけで楽しむのではなく、どうせなら地域福祉のためになるようなことをしよう」と、おやじ倶楽部を結成した。「定年後の趣味として始めた料理が、まさかこんなに広がりをみせるなんて」と自分でも驚いている。
○…「妻には”昔より手帳が予定でびっしり埋まっている”と言われます」。小田原市役所を定年退職後は、職歴を活かして南足柄市下水道事業運営審議会委員長、地域福祉活動計画策定委員長などを歴任。各種委員会に、おやじ倶楽部の活動とアクティブに飛び回っている。「忙しいけれど、それだけ多くの人と出会い多くのことが吸収できる」。人との出会いは魅力的だ。
○…風景写真が趣味で写真クラブにも所属している。忙しい合間を見つけては、仲間と誘い合って撮影のために関東近郊まで足を伸ばす。「本格的に始めて写真の奥深さに気づいた。構図ひとつ取っても、何を伝え、何を訴えたいかを考えながら撮影する。クラブの定例会までにある程度の数を用意しなきゃいけないのは、けっこう大変」と苦笑い。
○…「皆さんで会話ができる良い機会になっています」。近隣で1人暮らしをしている高齢者を自宅に招いての食事会など、様々な取り組みに挑戦している。料理に使う野菜も自分たちで作ってみようと、農家の協力を得て『おやじ農園』も立ち上げた。会の活動が認められ、各地の市町からの講演依頼やラジオにも出演。「定年後の活躍の場として生まれたおやじ倶楽部。これからはもう少し若い”おやじ”にも入ってもらって、世代交代しながらいろいろな方との絆を感じていきたい」。地域を支える”おやじパワー”は周囲を巻き込む熱を帯びている。
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