南足柄生涯野球クラブの監督を務める 瀬戸 博さん 南足柄市在住 78歳
”野球を楽しむ心”原動力に
○…岩手県で開催される「全日本選抜還暦野球大会」に神奈川県代表として出場する南足柄生涯野球クラブの監督を務める。「うちのメンバーには学生野球や社会人野球で活躍したような選手はいないが、野球が大好きな選手ばかり。過去に出場した全国レベルの大会で3位入賞したこともあるので、今回の大会も全員で力を合わせてベスト4入りを目標にがんばりたい」と、大会の目標を掲げた。
○…南足柄で酒屋も営む兼業農家の家に生まれる。子どもの頃から好きだった野球をするため、相洋高校で野球部に入部するが”学生の本分は勉強だ”と親に反対され、農家の仕事の手伝いをするために野球部を退部する。しかし、野球に対する思いは心にくすぶり続けて消えることはなかった。「やりたいことをあきらめたという思いが強かったのかもしれない」。高校卒業後に就職した富士フイルムで草野球チームに所属すると、それまでの思いが溢れるようにどんどん野球にのめり込んでいった。
○…年齢を重ねるにつれ、次第に若い選手達と体力差が出始めた40歳の頃、同年代のチームメイトや近隣チームの仲間たちと「楽しみながら野球をプレイできるチームを作ろう」と、南足柄生涯野球クラブを立ち上げた。県央野球愛好会や県還暦野球連盟のリーグ戦、寿野球大会(長野県)などに参加するようになり、気付けば足柄上地域1市5町から60人以上が参加する大所帯になっていた。週に2回の練習や年間約30試合をこなしていくうちに壮年世代の大会では県内で5本の指に入るほどの強豪クラブに成長した。
○…マージャンやパチンコなど若い頃は他にも趣味があったが、今でも続けているのは野球だけだ。今では自らの人生の軸と言っても過言ではない野球への思いは強い。「いくつになっても仲間たちと楽しんで野球ができる環境を残していきたい」とこれからも白球を追いかけ続ける。
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