ASHIGARAアートフェスティバル「2012あしがらアートの森」の代表 中野 裕一さん 南足柄市塚原在住 62歳
子どもアートで地域おこし
○…閉校した旧北足柄中学校を子どもや親子のアート発表の場として活用する市民企画プロジェクト「あしがらアートの森」に取り組むメンバー代表。昨年度に実施した同様のイベントに引き続き全体の指揮を執る。前回のアンケート結果を参考に、今回は作品の募集エリアや年代、展示期間などを拡充し、ワークショップの数も倍増させた。「親子連れなど多くの人に来てもらい、様々なアートに親しんでもらいたい。この地域から元気を発信し、アートによる地域おこしにもつながれば」と意欲をみせた。
〇…広島県出身。絵を描く事が好きで、中学校では美術部に所属。高校入試でつまづいた際、部の顧問でもあった担任から画業の道を示され、真剣に絵画に取り組むようになった。「切り替えの早い性格だから、すぐその気になっちゃった」と苦笑する。上京し、美大へ。卒業後は画家を目指し都内で活動していたが、結婚し子どもが産まれたことをきっかけに美術教師の道を選んだ。初赴任校はなんと北足柄中。「ちょうど体育館ができた年。まさか37年後にそこで美術イベントを開催することになるとは」と地域との縁をかみしめる。定年まで県西5校の教壇に立ち、昨年から再任用教員に。イベントではかつての教え子が掃除を手伝ってくれたり、子どもを連れて見に来ることもあるという。
〇…子どもの美術作品で地域を盛り上げたいという思いから以前、一つの夢を抱いていた。「子ども美術館を建てたい」。惜しくも他県に先を越されてしまったが、そのくやしさが今回のイベント立案につながった。「後はこの思いを継いでくれる人が出てきてくれれば」と期待を寄せる。
〇…月1回、妻と長野県へ出かけて、数日間「山小屋」に逗留するのが楽しみ。通称「山小屋」の図面は自身でひいた。「マキ割りや山菜取り等、自然の中でのんびりできるのがいい」。美術と子どもに熱い思いを抱くリーダーにも休息は必要だ。
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