神奈川マスターズ陸上競技のやり投げで21回目の優勝を決めた 関 謙二さん 松田町松田惣領在住 76歳
出来る限り大会出場を
○…5月に大和スポーツセンター陸上競技場で開かれた大会で21回目の優勝を手にした。やり投げでクラスは75歳〜79歳の部門。「ここまで続けてくることができたのも家族の協力があったからこそ。女房には本当に感謝しています」と顔をほころばせる。保管されている優勝メダルは両手で抱えきれないほどの数だ。一つひとつにその時ならではの大会出場の思い出がこもっている。
○…試合にターゲットを絞り体調をコントロールしていくのも、日ごろの鍛錬があってこそ。「体力維持には足が大事です。年をとると歯も悪くなってくる。実は歯と体の関係は結構あるんですよ」と説明する。年齢で衰えるものを加味しながらもベストな状態に持っていくため、ゴムのチューブを使った練習など、屋内外での筋肉トレーニングを欠かさないという。
○…山北町生まれ。山北高校時代は陸上や野球部ピッチャーで汗を流した。社会人になってからは会社勤めをする傍ら肩が強かったことから、やり投げや砲丸投げの練習を続けてきた。50歳代になり、マスターズの記録を見たとき「これだったら自分もやれるのでは」との思いから出場するようになる。記録を伸ばし、昨年の関東マスターズ陸上では優勝を飾っている。
○…スポーツと共に力を入れているのは、地域での防犯活動。今年4月には公募で県西地区では1人という「神奈川県防犯活動サポーター」にも選ばれた。定年後、子どもの見守り活動に力を入れ、松田防犯ボランティアを立ち上げた。防犯活動の記録はノート30冊以上にもなる。5年ほど前には足柄上地区防犯指導員連絡協議会の副会長も務める。町内の落書き消しに力を注ぐなど、常に地域を見守り続けている。趣味は日曜大工。木彫りのクマなども制作する。家のリフォームも自ら手がけた。「出来る限り選手を続けていきたいですね」というその意志は常に前を向いている。
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