環境への取り組みで国交大臣賞を受賞したアサヒビール(株)神奈川工場で工場長を務める 渡邊 哲也さん 小田原市在住 50歳
「最高のビールを届けたい」
○…工場緑化や環境への取り組みが評価され、このほど国土交通大臣賞等を受賞した神奈川工場の4代目工場長。同工場には立ち上げ時の醸造設備の設計から関わった「生みの親」の一人だ。「敷地の半分が緑地の工場は他にはなく、アサヒグループの中でも環境への取り組みについて情報発信する中心的な場になっている。今後も地域とのつながりの中で取り組みを継続していきたい」。朗らかな笑顔で思いを語った。
○…仙台市の出身。大学では食料化学を専攻し、フグなどの海産物のもつ毒について研究していた。入社の決め手はやはりビール。「就職活動で福島工場を見学した際に、車で来て試飲ができなかった自分に5ケースも持たせてくれたんです。いいところだなあ、と」。入社した1987年は、おりしも大ヒットを収めたアサヒスーパードライ発売の年。需要に対応するため、すぐに寝る間もないほどの忙しさに追われたという。「そのおかげで今がある。良い経験になりました」と感慨深げに述懐した。
○…入社以来、醸造部に勤務し関東、関西、九州と各地に赴任した。南足柄市には工場立ち上げのため2000年頃に初来訪。「緑が豊かで水もおいしい」と親しみを感じたという。東京本社勤務等を経て、昨年9月から神奈川工場の工場長に。本社への便も良い小田原に居を構えた。工場に8人いる検査員の一人として1日に2回、できあがったビールを飲んでのどごしや香味をチェックする「官能検査」を行う。「羨ましいと言われますが、仕事で飲むのとプライベートとでは、やはり別」と苦笑した。「最高のビールを作っていきたい」。品質への徹底したこだわりが製品に命を吹き込む。
○…休日にはウォーキングやゴルフを楽しむ。最近始めたというゴルフには「はまりそう」だとか。7月に初孫が誕生。「これがメチャクチャ可愛い」と溺愛してやまない。終始柔和だった顔が一層優しくほころんだ。
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