金時山登頂4000回を達成した 菊地 正治さん 松田町松田惣領在住 77歳
金時山に魅せられて
○…定年後の趣味で始めた金時山への登山で4000回目の登頂を果たした。12年6カ月かけて達成した偉業に「頂上からの見晴らしを見るとまた登りたくなって、どんどんはまっていきました。山頂で会う常連の仲間や山小屋にいる『金時のねえさん』も喜んでくれているので嬉しい」と喜びを噛みしめる。
○…県信用保証協会でファイナンシャルプランナーとして勤務し、定年後の健康維持を目的に週に1回のペースで金時山に登り始めた。「自宅から見える金時山にいつかは登ってみたいという思いがずっとあった。登頂100回を超えてから『もっと登りたい』と思うようになり、毎朝登るようになりました。悪天候など条件が悪い時の方が達成感がある」。年間360回登った年もあるという。
○…記録達成まであと少しという今年3月、思わぬアクシデントに見舞われた。「登頂回数1位の記録を持つ人は”がん”になるというジンクスがあり、まさか自分もなるとは思わなかった」。思いもよらず上皮がんを発症した。9時間に及ぶ大手術を受けたにもかかわらず「1週間もすると金時山に登りたくなった」という。1カ月の入院生活中では病院内を歩くなど復帰に向けた意欲を持ち続け、手術から2カ月後には登山を再開させた。
○…東京都北区で生まれ、終戦直前に横浜市へ。小田原への異動に伴い松田町に居を構えた。現在は奥さんら家族と暮らし、松田町の介護保険事業計画の策定委員などのほか、川崎市商工会議所の倒産防止相談室で調停士としても勤めている。
○…登頂4000回を祝い仲間や家族、近所の知人などが祝う会を開いてくれるという。「復帰した後、登山仲間や『金時のねえさん』が毎日のように励ましてくれて記録が達成できた。自分より年上の人も登っているので、80歳までに5000回登頂を目標に登り続けていきたい」。まだ一里塚のようだ。
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