開成町交通指導隊の隊長を務める 武藤 さかえさん 開成町金井島在住 64歳
地域の成長を見守る
○…開成町で交通安全の普及啓発に取り組む交通指導隊の隊長を務めて11年目になる。隊員は会社員や自営業など別に本業をもつ17人。交通安全教室や自転車の乗り方の指導などを通じて、開成小学校の「交通安全優良学校」選定にも一役買った。「子どもを指導するときには、いつも『自分の命は自分で守るんだよ』と話しています。学んだことを大人になってからも生かしてほしい」。地域から1件でも事故を減らすため「自分たちのできることでお手伝いしていきたい」とまっすぐに思いを語った。
○…小田原市生まれ。地元で保育士として勤め、結婚を機に23歳で夫の実家がある開成町に移り住んだ。「当時はバスの本数も少なく、通勤や買い物のために車や自転車を運転するようになりました。指導隊で子どもたちに自転車の乗り方を教えることになった時は『質問に答えられるようにならないと』とこっそり勉強しました」と気さくに笑う。3人の娘に恵まれ、主婦業に専念。子どもが成長してからは19年間、県立病院に勤めた。
○…交通指導隊に入隊したのは、子どもが小学生の時。「人と接するのが好きだったので、知り合いに誘われてすぐにOKしました」。登校指導などで街頭に立ち、子どもたちの元気なあいさつや町の人のねぎらいの言葉に元気をもらいながら「あっという間」に30年が経過。今では孫が小学校に通う。「最近では小学生の時に自転車の乗り方を指導した子が親になり、その子どもに教えることもあります。人の成長や人とのつながりを感じる楽しみが出てきました」
○…開成町と神戸に孫がいる。年数回、神戸から遊びに来たり、近所に住む娘一家と一緒にこちらから出向くこともあるとか。指導隊の活動などで忙しい日々を送っているが、時間ができたら夫との旅行やジムに出かけたいそう。「何事も体力勝負ですから」。いきいきと目を輝かせた。
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