大井町商工振興会の会長に就任した 中村 義夫さん 大井町金子在住 63歳
「育ててくれた」街に恩返し
○…4月27日付で大井町商工振興会の会長に就いた。「今の自分があるのは多くの事を学ばせてもらった振興会の先輩や仲間、地域に住む人たちに助けられてきたおかげ」と、座右の銘に「感謝」の2文字をあげる。45年間にわたり携わってきた振興会の活動を「自分を成長させてくれた地域に対しての恩返しの場所」として捉えている。
○小田原高校の卒業を控えた高3の冬、担任からは大学進学を勧められたが「創業者の父と叔父、兄を支えたい」と、業務拡大で多忙を極めていた家業の燃料会社に勤める道を選んだ。18歳で青年部へ参加し、「商工業を元気にするには人を集めなければ」と、仲間と一緒に産業まつりなどのイベントにも全力で取り組んできた。ひょうたん祭りの実行委員長を引き受けた2011年には東北で震災が起こった。開催自粛の声もあったが、「被災地に少しでも元気を届けよう」と、復興支援を前面に打ち出す祭りを開催した。
○…小田原市下曽我生まれ。妻と長男、次女と大井町に暮らす。健康維持のため、2匹の愛犬を連れて朝夕30分の散歩に出かけるのが日課。仲間との釣りが休日の楽しみ。近場の相模湾でアジやイカなどを釣る。「お裾分けして喜んでもらえるのが嬉しい」と、多い時には70匹近く釣れるという魚を自らさばき、親せきや知人に配ることもよくある。「子どもの頃、釣った魚を嬉しそうに手に取る母親の笑顔が忘れられない」
○…「なんとかしないと」。大手量販店との共存、商工業者の高齢化、後継者不足など、地域経済が抱える課題を挙げる。6月に足柄で広域発行されるプレミアム商品券を契機に、加盟店の減少が続くひょうたんカードのテコ入れにも着手したい。「地元で商売をする上での姿勢を、もう一度見つめ直す時期にきている。会員同士がお互いに感謝の気持ちを持って支え合い、地域の役に立つ組織にしていきたい」
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