大井町柳地区で活動する「YSJの会」の代表を務める 川口 和子さん 大井町柳在住 65歳
「女性の手で地域に元気を」
○…大井町柳地区の女性7人が参加する「YSJの会」(Y=柳、S=スイートポテト、J=JA・女性部)の代表。耕作放棄地で育てたサツマイモをはじめ、地元産の野菜を使った料理を町のイベントなどで販売し、地域おこしに取り組んでいる。少子高齢化が進み、地域から若者が減っていく現状に「地域に住む女性の力で楽しく地域を盛り上げたい」と、始まった活動は3年目を迎え、町と昭和女子大の官学連携事業への参加も依頼されるようになった。
○…2012年、大井町の農業体験施設「四季の里」のオープンに合わせ、JA女性部の仲間とYSJの会を立ち上げた。「地域にある資源を活用したい」と仲間と話し合い、手始めに高齢化で手入れが行き届かない畑を借りてサツマイモの栽培を始めた。「人のつながりがあってこそ楽しく活動できる。メンバーの孫と顔見知りになるのも楽しいですよ」。畑での作業のほか月に一度集まり仲間と交わす雑談も魅力の一つだ。
○…大井町柳で生まれる。洋裁が好きで高校卒業後には秦野の服飾工場で働いた。22歳で結婚し、3人の子どもを育て上げた。現在は生まれ育った家で夫と95歳の父親と暮らす。「せっかちでじっとしていられない性格」で、農作業やYSJの会、趣味の太極拳、相和地区活性化委員など多忙を極める中、開成町に住む孫の塾の送り迎えもこなす。1年間で約80種類を収穫するという畑では安納イモやアイスプラントなどの珍しい野菜も育てている。
○…「柳地区には元気なお年寄りが多い。手作りの野菜を昔ながらの料理で食べていることも理由の一つだと思う。子どもたちにもそういう食事を食べさせたい」。食の安全が問われる時代。安心安全な食べ物を食べる大切さを伝える食育にも意欲的だ。「四季の里に観光に訪れた人たちに、きれいな風景の中で地元産の野菜を手作りの料理で提供する農家レストランができたら楽しそう」
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