「南足柄げんきサポーターの会」会長を務める 矢野 美佐子さん 南足柄市岩原在住 68歳
市民の”げんき”を支える
○…健康づくりの意識向上や支援活動に取り組む「南足柄げんきサポーターの会」の会長を務める。2005年からスタートした南足柄げんき計画に基づき、健康度測定、ウォーキングの推奨、健康体操の普及などに44人の会員と力を注いでいる。今夏、6年ぶりにサポーター養成講座を開講し、11人が加わった。「地域から頼られる存在になれるよう、学んだことを活かしてほしい」と新たな仲間に期待を寄せる。
○…富士フイルムを58才で退社し、「これまでできなかった地域貢献をしていきたい」と、おぼろげに考えていたところを知人に誘われ、サポーター養成講座を受講。持ち前の行動力と責任感の強さから会の役員を任されるようになり、今年の4月からは4代目の会長を引き受けた。「やるからにはやる。テーマを『脳血管疾患の減少』に絞って考え方を明確にできるよう行政に提案しました」と会の方向性を力強く示した。
○…小田原市で生まれ、中学卒業後にデパート勤務を経て20歳で富士フイルムに入社。24歳で結婚し、南足柄で夫とともに2人の子を育てた。娘たちもそれぞれ家庭を持ち、6人の孫のおばあちゃんでもある。お盆に正月、クリスマスと、家族総出でテーブルを囲むにぎやかな家族に「孫の誕生会だけでも年6回もあるのに母の日、父の日にも集まってくれるんです」と嬉しそうに目を細める。
○…自治会を中心に市内のイベントや小中学校とも連携して、健康づくりを推進していくサポーターの活動。「健康と一言で言っても幅が広く、活動がなかなか伝わりづらい。これからはテーマを絞って活動していきたい」。自身が会長になり、食育を推進するグループとの連携など、新たな取り組みも始めた。「げんきサポーターの役割は県が提唱する”未病を治す”取り組みの根幹を支えるもの」とし、地域での健康づくりにとって頼れる”支援者(サポーター)”グループを目指す。