「四季の里まつり実行委員会」委員長を務める 夏苅 稔さん 大井町赤田在住 70歳
「熱」持って、全力で
○…12月13日に大井町の四季の里で開催される「みかん祭り」など、年間を通じて様々な農業体験イベントで中心的な役割を果たしている。四季の里がオープンして3年半、工夫を凝らしたイベントを重ね、開催するごとに来場者も増えてきた。「祭りがきっかけで直売所を訪れる人も増え、自分たちが作る野菜を多くの人に届けられるようになった。生産者側も新しい品種を作るなど、意欲が高くなってきている」
○…農家の長男として小学生の頃から農作業の手伝いを始めた。高校卒業後に就職し、60歳まで兼業農家農家として働いてきた。定年後、農業に本腰を入れ始めた頃に息子も会社を辞めて専業農家として就農。作付面積も増えたことで、朝から晩まで農作業に追われている。現在は家族3人、約2ヘクタールの畑でみかんやネギ、サトイモのほか「タアサイ」などの珍しい野菜も育てている。
○…大井町赤田で妻と息子の3人暮らし。会社の同僚に愛好者がいたことがきっかけで20代から始めた盆栽は、40年来の趣味。「最近は忙しくてあまり手入れできていないけど」と話すが、2月に上野で開かれる国風盆栽展には毎年足を運ぶのが楽しみだとか。「もとは捨てられていた子猫でしたが」と足元からスッと抱き上げたのは、3年前に新たな家族になった愛猫。「すっかりなつきましたね」と背中を撫でる表情はより一段と穏やかになった。
○…四季の里直売所ができてから、それまで交流のなかった農家同士が組合を通じて情報を共有するようになってきた。年間を通じて出荷ができるように植えつけの時期を調整し、新しい品種栽培にも挑戦するなど、”消費者を意識した農業”が相和地区に根付いてきた。「四季の里に多くの人が来てくれることが大切。今後もみんなで知恵を出してイベントを充実させていくこと。実行委員会のメンバーと”熱”を持って取り組んでいきたい」
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