足柄版 掲載号:2018年1月1日号 エリアトップへ

あしがら青年会議所の新理事長に就任した 山口 貴弘さん 山北町玄倉在住((有)山口商事) 35歳

掲載号:2018年1月1日号

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「動」と「静」の二刀流

 ◯…足柄上地区の1市5町に在住、在勤する20歳から40歳までの若手世代が独自の視点と切り口で地域社会を盛りたてる「あしがら青年会議所」の34代理事長にきょう元日、就任した。創設34年、各地で首長や議員を輩出してきた名門組織は一時、4人まで会員が減少したが、ここ数年で18人まで盛り返した。そんな組織のスローガンに「動」の一文字を据えた。「自分も含め1人ひとりが自ら動き、責任と誇りを持って活動したい」と抱負を語った。

 ◯…丹沢湖を望む山北町玄倉に生まれた。高齢化と少子化よって地域の人口は減少しているが歴史や文化、自然、食、人物を擁する地域でもある。「祖父や父が遺した地域との繋がり、家族との繋がりを実感している」。三保小・中、現在の吉田島高校を卒業し、家業の運送業に就いた。息子としての自覚としがらみに葛藤する20代半ばで突然、父を失った。簡単に終わるはずの手術が失敗した。「突然でどうしていいかわからずにいましたが、たくさんの人が支えてくれた」

 ◯…25歳でひとつ年下の奥さんと結婚。大井町に新居を構えた。ほどなく父を失い、祖母と母がいる玄倉へ戻った。奥さんが「戻ろう」と背中を押してくれた。「青年会議所の活動には家族の支えが不可欠。自分が家にいるとご飯が豪華になるみたいです」と笑った。8歳の男の子と4歳の女の子から「遊んで」とせがまれるのが嬉しい。

 ◯…青年会議所では得難い経験に恵まれた。同世代でも普段はなかなか口にしない憲法の学びも得た。全国組織の青年会議所にあってその中枢組織の日本青年会議所にも出向し、毎月末に開かれる全国各地の例会にも足を運び、新たな人脈を得た。そんななかで「今になって父の偉大さを実感した」。家業は今、新東名建設で活況だが「ずっと続くわけではない。それに乗じて人や車を増やしたりはしない」と堅実な経営者の顔も垣間見えた。

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