おむつに頼りすぎない育児の普及に力を入れる 和田 智代さん 開成町在住 58歳
赤ちゃんはできる!
○…「赤ちゃんのほんのわずかな仕草やサインから、自然排泄の基本的な欲求を察知してあげることは、心の発達を育てることにつながる」とにこやか。おむつに頼りすぎない育児を提唱する「おむつなし育児研究所」の所長として、著書や講演会等を通じその普及に取り組む。他者の気持ちを察知できる力、豊かに想像できる力、自己肯定感、親子のコミュニケーション…。排泄に寄り添うことで子どもも親も得られるものは多いと考える。
○…愛知県出身。3人の兄弟に囲まれて育った。中学校時代に見た映画をきっかけにして「将来は発展途上国の支援にかかわる仕事がしたい」との気持ちが芽生えた。短大卒業後は実家が運営する保育園に勤務。その後、メキシコなど世界40カ国以上の国々へ。国際協力(母子保健事業)にも従事した。
○…「おむつなし育児」への関心が高まったのは、かねてからつながりがあった、津田塾大学教授の三砂ちづるさんの研究活動への参加がきっかけだった。「支援先の赤ちゃんはすっぽんぽんなのに、子どもを抱く親の体は汚れていない。『なぜ』という思いが自分の中にあった」。グループ解散後も興味から個人的に研究を続け、2009年に研究所を設立した。
○…講演会やオンライン座学会等を通じ、同志は今や国内外で1300人以上となった。「赤ちゃんの気持ちを親が知ろうとすると、赤ちゃんもその気持ちに応えようとし、結果コミュニケーションの改善につながる」。核家族化、共働き家庭の増加など時代とともに子育て環境は変化し、今は仕事・家事・育児の負担が増している一面もある。そんな親たちの力になれればと、今日も活動は続く。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>