湘南ベルマーレフットサルクラブのトップチームコーチに就任した 藤田 安澄さん 茅ヶ崎市在住 43歳
夢はアジアトップ指導者
○…フットサルFリーグ初となる女性トップチームコーチとしてシーズン開幕を迎えた。湘南ベルマーレフットサルクラブの頭脳として「戦術の明確な言語化などを選手に落とし込む役割を全うしたい」。昨季2位だったチームに参画することは「重圧しかない」と苦笑するが「やるべきことを着実に進めてシーズンに入った」と自信を覗かせる。
○…中高時代に熱中したバスケットボールで日本代表を目指すも大学ではベンチ入りも叶わず。卒業後、千葉県で高校教諭に就いた矢先に出会ったのがフットサル。5人でできる競技性に惹かれ「ボールに多く触れることができたのが何より楽しかった」と当時を振り返る。所属チームで国内大会を制し、ブラジルやスペインのリーグでもプレー。27歳の時、新設された日本代表の主将に選出されるなど、女子フットサル界をけん引した。
○…32歳まで現役を続けた後に打ち立てたのが指導者への道。2015年から地元の茅ヶ崎でフットサルクラブを立ち上げ、17年からの3年はブラインドサッカーの女子日本代表コーチも経験。今のオフは休養がメインだが、油断すると気持ちはフットサルで頭がいっぱいに。自分のクラブのウェアデザインを考えたり、携帯ゲームなどでリフレッシュの時間を作っている。
○…「細かい目標を着実にクリアしていけば大きな目標も実を結ぶことを伝えたい」。その信念はベルマーレの歩みと重なる。チームが目指すアジアNo.1への計画に惹かれ「それに関わっていけば『女性指導者のトップになる』という夢にも近づくはず」。勝利と合わせ、自らの評価が後進の女子選手や指導者の道を広げるという使命を感じながら、先駆者としてのチャレンジが始まった。
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