秦野駅長に就任した 勝間田 兼二さん 大井町在住 56歳
連携強くし魅力ある駅へ
○…「初の駅長で、秦野駅勤務も初。市との連携を強くしていきたい」と姿勢を正す。今年4月に新駅長となり鶴巻温泉駅から新松田駅まで51人のスタッフをまとめる。「秦野はネイチャーアクティビティが盛ん。お客様が気持ちよく出発していただけるように駅構内の施設整備や、エリアを堪能するコースを提供して、より地域の魅力を伝えていきたい」と目を細めた。
○…小田急電鉄に入社し37年。本厚木や町田、小田原など様々な地域で駅係員として経験を積んできた。1番印象に残っているのは東日本大震災。当時海老名駅で副駅長として勤務していた。日ごとに変わる計画停電に翻弄され、他社線は動いているのに小田急線は動いていないということも。「お客様のご理解に助けられた」と振り返り、「いつ起こるか分からない震災に防災意識・対応力を高めていきたい」と気を引き締める。
○…出身は御殿場で、2歳上の兄にずっとくっついているような内向的な子どもだったという。小田急入社へのきっかけは高校の友人。進路記入表の希望社名を友人に書き換えられ提出されたことが運命だった。2人とも内定を得て、現在も同社で仲間として働いている。「駅の仕事は家族的で、皆でやっていくことが多く楽しい。視野が広がりました」と笑う。
○…強さに憧れて、18歳から始めたのが総合格闘技だ。仕事の合間をぬって練習に励み、試合にも出場。怪我でボクシング、キックボクシングと転向しながら52歳まで格闘技の世界に身を置いていた。現在は妻とホットヨガに通っている。コロナ禍で感じたことは、人とのつながりの大切さ。「これからも外に出て人と話して、ベクトルを良い方向に向けていきたい」と笑顔で話した。