山北町商工会の新会長に就任した 武 英男さん 山北町山北在住 41歳
身近で必要とされる組織に
○…5月の総代会で第13代会長に選ばれた。「歴史のある商工会。歴代会長や先輩方が培った伝統を踏襲しながら、会員や地域の皆さんに必要とされる身近な商工会にしていきたい」と抱負を語る。まずは地元や近隣商工会などへの挨拶回りからスタート。自らが現役の会社社長((有)山北電子工業)でもあり、手帳はほとんど埋まっているという。「商工会の存在は大きい。身が引き締まる思いです」
○…山北生まれの山北育ち。小田原の会社に勤務した後、父親が創業した実家の会社に入った。「一から現場のことを学びました。厳しい父ですが、私に若い時からまかせてくれたこともあり、その都度、経験を積むことができました」と感謝する。昨年1月に開催された商工会創立50周年の実行委員長を務めた後、頚椎の手術で入院。都内に通院していた頃に東日本大震災に遭遇した。「昨年は色んなことがありました」。商工会副会長、山北ブランド商品化推進委の委員長などを務めるなかで、池田前会長の急逝により、10月に会長代行に選任された。
○…「これまで人に恵まれてきました」と言葉に力が入る。様々な機会で周囲の人達に受け止めてもらってきたという。有言実行タイプ。昨年は中学3年生に「金融教育」の機会を与えたいと提案。学校や金融機関の協力を得て、商工会の事業として取り組んだ。「今年も続けてやります」。被災地支援を石巻市の牡鹿半島を中心に継続的に行っている。「月に一度は現地に足を運んでいます。困ったときはお互いさま。いずれ商工会どうしで交流ができたら」と夢を膨らませる。
○…妻と子の5人家族。「年頃の子どもと今も一緒に買い物ができて嬉しい」と照れる。「同年代の副会長はそれぞれ商業、観光の部。私は工業なのでしっかりとスクラムを組んでいきたい。会員の声を聞き、現状把握することから始めます」。堅実な中にも大胆、若き新会長の手腕に期待が集まる。
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