南足柄市で技能功労表彰を受けた養蜂家 柳川 正光さん 南足柄市飯沢在住 67歳
「蜂で地域に貢献したい」
○…箱根町と南足柄市で40年以上にわたり養蜂業を営み、ミツバチの針を使用する蜂針療法や、生産品を活用した健康法「アピセラピー」の専門家でもある。全国で約120団体が加盟するNPO法人日本アピセラピー協会理事長、県養蜂組合長などを歴任。長年の功績が評価され、南足柄市から技能功労者表彰を受けた。「蜂を通じて地域の方の健康に貢献したいという思いで取り組んできました」。実直に取り組んできた結果が評価された。
○…箱根町湯本で生まれ、小田原高校を卒業後に航空自衛隊に入隊。パイロットや指導教官として9年間従事した後に退官。28歳で父が営む養蜂業に携わるようになった。当初は「養蜂についてはなにもわからなかった」が、蜂と向き合いはじめて1年、「養蜂の新しい形を探したい」と、新聞で目にした日本蜂針療法研究会の立ち上げに「思い切って」参加した。蜂針療法の基本になる針治療を学ぶため、30歳を過ぎて鍼灸師の資格も取得した。
○…「みかん畑が多く気候も穏やかで養蜂に適している」と、箱根から南足柄市に移り住んだのは20年前。横浜で働く一人娘も結婚が決まり、「やっとひと安心」と妻と2人、胸をなでおろす。仕事の合い間に妻と連れ立って季節の花を観に出かけることが楽しみ。「協会の役もあるのでなかなかいけませんが、本当は2泊3日くらいでゆっくり旅行に連れて行ってやりたいですが」と苦笑い。
○…近年、ミツバチが大量に失踪する「蜂群崩壊症候群」が養蜂家の悩みの種になっているという。原因こそ解明はされていないが「養蜂は健全な自然があってこそ成り立つ。ミツバチが元気に活動できる環境は私たち人間にとっても住みやすい恵まれた環境ということ。そういった環境を守ることもこれからは課題になってくる」と警鐘をならす。ミツバチを介し、自然と人の共存方法を模索していく。
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