6月から開成町社会福祉協議会の会長に就任した 小澤 清司(きよし)さん 開成町吉田島在住 75歳
「困ったときは社協に」
○…「もう後期高齢者の年齢になったけれど仕事をしているね」と笑う。定年退職後、自治会長に就任した2007年に社会協議会の評議員になり理事、副会長を歴任。前会長から推薦を受けて会長に就任した。すべては「地域に恩返しをしたい」との想いから。20歳を迎える前に父を病気で亡くし、近所の人たちに助けてもらったことが動機。「定年したら地域のために働く。そう決めていたんだ」。
○…コメ農家に生まれた。小学校高学年の頃から農繁期は手伝うのがあたり前だった。「昔はその時季学校が休みになった。稲刈りも脱穀もすべて手作業。牛や馬も育てて田おこしもした」と懐かしそうに話す。約700世帯の住宅地となった吉田島の中家村地区も、当時は50数世帯で田んぼが広がっていた。川で獲ったウナギやアユなどが食卓にのぼることもあったという。
○…理数系が得意で工業系の高校に進学。卒業後は現コニカミノルタに就職した。写真を長く、鮮やかに残すための技術開発や安定した商品を消費者に提供するための管理業務に携わった。「いつも効率よく機械を動かす方法を考えていた。お客様に喜んでもらうこととが大切」と話す。
○…メカも好きだがスポーツも好き。中学時代はバレーボールで県大会に出場した経験も。今は地域の人や会社のOB、高校の友人とのゴルフが楽しみ。ベストスコアは84。大阪で暮らす息子家族の訪問も嬉しい。会えないときは2歳の孫との電話も癒しの時間。「まだまだ会話にはならないけどね」と好々爺の顔になる。社協は今年、法人化30周年を迎えた。地域の人に「困ったときは社協にお願いすればいいんだ」と思ってもらえる身近な存在になることが目標。「開成町の魅力は、人と人との繋がり。その温かい人柄が財産。そんな人たちに必要とされたら嬉しい」と目を輝かせた。七夕生まれ。奥さんと娘さんの3人暮らし。
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