「大井のかかし祭り」の実行委員会の代表を務める 原田 征史さん 大井町金子在住 76歳
みんなで自然を楽しむために
○…黄金色の田んぼに案山子が立つ光景は日本の原風景―。9月22日に「大井のかかし祭り」が開催される。「大井らしいイベントとしてかかし祭り」を、の住民のアイデアがきっかけだった。「かかし作りは特別な技術はいらない。みんなで作り、みんなで自然を楽しむことで地域の活性化にもなれば」との思いを語る。プレイベントとして9月8日には大井町そうわ会館で「創作かかし作り」を開いた。ここで作ったかかしは9月21日から9月24日まで大井町の「農村公園」と「ゆめの里」に展示され、まつり当日にはコンテストも行われる。
○…初めは3人の有志からだったが2年目は5人に、そして第3回目の今年は10人の有志が実行委員会を構成している。名称も今年から「大井のかかし祭り」と改めた。有志は様々な職種の人があり、建具店が木材を提供してくれている。木材を骨組にして古着などを切って頭の中につめ顔を作り、服や着物、帽子を着せる。「子どもの頃にかかしを作った経験はありますよ」とややハスキーな声で静かな語り口だ。
○…1942年御殿場市まれ。横浜国大を卒業後、神奈川県立城北工業高校で16年、相模台工業高校14年、そして城北工業に戻り定時制で14年、機械科で教鞭をとった。結婚を機に大井町に居を構えた。息子も娘も独立し、現在は妻と2人暮らし。「周りは以前、柿畑がずっと広がっていたよ」と懐かしそうに話す。
○…趣味は山歩きとステンドグラス。高校の山岳部の顧問になったのが始まりで海外の山も登ったとか。山を歩きガイドブックの執筆も。好きな山は八ヶ岳とか。自宅の工房でステンドグラス教室を開いている。ガラスの切り方、色の決め方を生徒さんに丁寧に教える姿は穏やかな性格を物語っていた。
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