山北町に五輪自転車競技を描いた油絵を寄贈した 山本 篤史さん 松田町庶子在住 73歳
「油絵を続けてきてよかった」
○…東京五輪の自転車競技のコースとなる山北町に、自身が描いた油絵『熱闘』を寄贈した。山北町区間は三国峠の登り坂で、終盤の勝負どころ。「現地の様子を見てから描きました。暑い時期なので選手のみなさんも大変なのでは」と来年の本番での「熱闘」に思いをはせる。山北町は1年後に迫った本番に向けて、様々なPRに努めることにしている。
○…大学の芸術学部で絵を学び、サラリーマン生活のかたわら、油絵を50年間描き続けている。「大きく影響を受けたのはダ・ビンチ。あとは高校の先生の先生である松田正平さんです」と絵を始めた頃を振り返る。かつては展覧会に出品した絵が入選したり、個展を開いたりと、現在でも多くのファンがついている。当初は人物画が多かったが、いつしか主流は「花」に。最近では風景画もよく描くようになった。「地元の絵はあまり描かない。今回の絵は貴重ですね。やはり海外が多いですよ。刺激される風景が多いから」とほほ笑む。絵のモチーフは、様々な事柄がからみあって決まる。「予期せぬことがいっぱい。描き様は生き様ですよ」と楽しそうだ。
○…定年後に油絵を始めたいという人に「直接教えてあげたい」と話す。「教室や本は難しすぎる。子どもが無意識に粘土遊びに興じるように、油絵は楽しいものなのです。面白いですよ」と呼びかける。また「油絵に出会えてよかった。生涯続けてきて本当によかった」としみじみと話す。「もちろん、これからも描き続けますよ」
○…最大の趣味はもちろん油絵。それ以外の息抜きといえば「水泳ですかね。週に2〜3回はプールに入ります。最初はウォーキングでしたが、健康のバランスがよくなりました」。血色のよい表情がなによりの証明だ。
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