活動10年目を迎えたかいせい子どもゆめパークの会長を務める 小田 猛さん 開成町在住 61歳
「やってみたい」は成長の証
○…開成町内の公園や広場を拠点に、子どもの自由な発想で外遊びを楽しむ「プレイパーク」を定期的に開く。我が子に期待し、その将来を思えばと、塾や習いごとを詰め込みがちな親心を理解した上で「子どもらしく過ごせる時間がもう少しあっても良いのでは」と語る。子どもと一緒に小川でドジョウを捕まえたり、雨の中で泥んこになってみたり。「遊びの中で見つけた『やってみたい』という気持ちや発想は、これから育っていくのに必要な根っこの部分」と説く。
○…東京都板橋区生まれ。机に向かうよりも、外遊びが大好きだった幼少期。学校が終われば何も言わずとも溜まり場の空き地に仲間が集い、三角ベースや銀玉鉄砲遊びに明け暮れた。東京といっても家の周りにはまだ人情が色濃くあったといい「お隣から味噌を借りてくるような」と表す距離感で近所付き合いをする両親や大人たちの背中を見ながら、「助け合い」の精神を学んだ。
○…大学卒業後に飲食業に従事したが40歳で交通事故に遭ったことで生活は一変。家事や育児に積極的な主夫の道を選択した。一男一女の我が子に向き合う中で、思い通りに進まない育児の難しさに不安を募らせたことも。一方で、成功体験の積み重ねや「よくできたね」という肯定的な言葉がけが「自主性やコミュニケーション能力を育む」ことも気づいた。
○…町の子育て支援活動助成事業に採択され、今年度は8月に屋内でのプレイパークを予定する。「ワイワイ楽しく宿題をやってもいい」と団体メンバーで内容を模索中だ。活動は節目を迎え、次の10年先を見れば「団体の消滅が望ましい」とする。その心を問うと「明るく前向きな子ども達が育っているはずだから」と続けた。
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