ニューイヤーコンサートを主催する南足柄市クラシック音楽連盟の会長を務める 中島 恵美さん 塚原在住 69歳
自分らしく生き生きと
○…新春恒例のニューイヤーコンサートを1月27日午後2時から文化会館大ホールで開催する。声楽やピアノ、管・弦楽器のプロたちがクラシック音楽の魅力を伝える。会長に就任して4年目。「会員それぞれが曲を用意しています。次々に繰り広げられる演奏を会場に足を運んで楽しんでほしい」とにこやかに話す。
○…南足柄市に家族で引っ越したのが37年前。小さい頃から「赤毛のアン」に憧れており、緑豊かな環境がすぐに気に入った。武蔵野音大時代に知り合った夫と3人の息子たち。夫は短大で教鞭をとり音楽を続け、自らは子育てで家庭に入った。家と隣接する緑地を合わせて5百坪の広さ。果樹を植え、無農薬野菜づくりに精を出す。飼っていたヤギの乳を搾りアイスクリームを作り、預けた羊の毛をつむいでセーターを編んだことも。タラやウドなどが自生。「孟宗竹の筍など春の食卓はとても賑やか」と生き生きとした表情で話す。
○…32年前から十数年、寄中や北足柄中、川村小、開成小で臨任教師を務め音楽を教える。養護施設での生活指導員の経験も。松田町の適応指導教室の立ち上げに参加した。現在は岡本中学学区のハートフルスタッフとして不登校の子どもたちの支援にあたる。「これまでやってきたことがつながっている」と振り返る。
○…2001年から音楽の勉強を再開し、声楽セミナーに参加。カワイクラシックオーディション優秀賞、小倉百人一首うたくらべ最優秀賞などを受賞する。いまも都内に通い専門家に師事し、門下生のオペラに毎年出演している。趣味は料理。外食はほとんどしないという。朝早く目が覚めるとパイ生地を作り果実のパイを作ることも。「料理は得意だけど歌は自信がないのよ」と語る姿は自然体でをほっとさせる。