前田町内で温暖化防止活動に取り組んでいる高嶋威男(たけお)さん(66)(前田町)が、環境保全において活動が盛んな団体・個人に贈られる「かながわ地球環境賞奨励賞」を受賞した。県が3月11日に発表した。
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高嶋さんは、神奈川県地球温暖化防止活動推進員として町内で率先して温暖化対策を行っている。2008年には高嶋さんの働きかけにより、町内の100世帯が月々の電気や水道、ガスなどの検針票から二酸化炭素(CO2)排出量を算出する環境家計簿の記入を実践。3ヵ月間でCO2排出量が10%減少した。昨年11月からは、川上地区連合町内会(3700世帯)でも同家計簿が導入されるなど、広がりを見せている。
これらの一連の活動を戸塚区と横浜市が評価し推薦。高嶋さんは「やってきた甲斐があった。これまでの活動が認められうれしい」と喜びを語った。推薦した戸塚区は「前田町全体で環境家計簿に取り組み、CO2削減の効果を数値で実証したことはとても素晴らしい」と話す。
町内全体でCO2削減運動を行っていることから、海外から視察団が訪れたり、各メディアでも取り上げられるほど、エコ意識が高い前田町。高嶋さんは「ゴミの減少量は目に見えるがCO2は見えない。だからこそ、”見える化”が大切。今後は町内だけでなく、戸塚区全体も視野に入れて、省エネに取り組みたい」と話す。
同表彰は、93年度に、環境保全推進団体「かながわ地球環境保全推進会議」と県により始められたもので、今年度は44団体・個人から応募があり、環境賞を13団体、環境賞奨励賞を4人、21団体が受賞した。区内で受賞したのは高嶋さん1人。
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