戸塚区版 掲載号:2011年8月4日号

アメフット世界選手権

藤田選手、世界で奮闘

舞岡高アメフット部OB 初の日本代表として

「とにかく楽しんでやったら道は開ける」。アメフットをする子どもにエールを送った
「とにかく楽しんでやったら道は開ける」。アメフットをする子どもにエールを送った

 アメリカンフットボールの世界選手権が7月8日〜16日、オーストリアで開かれ、原宿出身の藤田篤選手(25)が初めて日本代表として試合に出場した。人数が少なく合同チームを組んで試合をしていた舞岡高校アメフット部から、世界を舞台に戦う選手が生まれた。

 4回目の開催となる世界選手権には過去最多の8カ国が出場。予選リーグと決勝トーナメントを戦い、アメリカが前回に続き優勝した。第1、2回に優勝した日本は王座奪還を目指したが、3位に終わった。

 「藤田、いくぞ」。所属する富士通フロンティアーズのコーチから告げられたのは突然だった。代表メンバーに体調不良者が出たことでのオファー。代表に選ばれず悔しさをかみしめていた。驚きの少し後に、喜びが込み上げた。

 初めての世界の舞台に、緊張はなかった。「やれた部分と課題の両方がある。外国人はやはり大きくて重い。ポジション取りに注意して、タックルのポイントを考えないと」。冷静に振り返る。身長179cm、体重78kg。ポジションはDB(ディフェンシブバック)。体は決して大きい方ではないが、強い気持ちでしかけるタックルが持ち味だ。

 舞岡高のアメフット部に入部したのは、高2の時、深夜に見たスーパーボウルの試合がきっかけ。「白熱した試合だった。何かかっこいいなって」。普段は熟慮するタイプだが、入部の時は不思議と何も考えなかった。アメフット部がある学校は少なく、区内では同校のみ。部員も少なく、他高との合同チームで試合に出ていた。今も親交がある当時の顧問、新倉邦夫教諭(53)は「もともと能力は高かったが、当時より体ががっしりした。努力家」と評す。

 大学、社会人と人生の節目にはアメフットを止めることも考えたが、今は「もっとうまくなりたい」。目標は、フロンティアーズで日本一になり、大学王者と戦うライスボウルで勝つこと。日本代表に至るアメフット人生の転機を聞いた。「それは、アメフットを始めたこと」。子どものように笑った。
 

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