戸塚駅西口に4月1日、「送迎保育ステーション」が開所したが、開所時点での利用者数は定員60人に対して3人に留まっている。区と横浜市は年度途中に入所する可能性もあると見込み、新たに周知方法を増やす予定はない。
送迎保育ステーション「グローバルキッズ戸塚第二保育園」は、駅から離れた指定保育所(舞岡保育園、原宿保育園、俣野保育園)へバスで3〜5歳児を送迎し、時間外保育も行っている。利便性の高い立地にある同ステーションは、定員割れの保育園を有効活用し、戸塚駅周辺に集中していた保育所の利用希望者の分散・解消を目指し、新設された。
入所審査中だった3月2日時点で区の担当者は「利用希望者は数十人おり、事業として問題はない」としていたが、実際の利用者は3人のみ。希望者の多くは複数の保育所に入所を申請している。同ステーションよりも近隣の保育所への入所希望の優先順位が高い人がほとんどで、近隣の保育所への入所が決まった後に、同ステーションへの申請を取り下げる人が多かったという。
目標設けず
区では周知の方法として、保育所入所希望者への紹介のほか、広報やホームページでの情報の掲示、指定保育所に通う在園児の保護者にも案内しているが、「特に利用者数の目標や目安はなく、無理に利用を勧める必要はない」としている。
同ステーション開所にあたり、市からは約2250万円が施設整備費として、約240万円が送迎に使うバスのリース(もしくは購入)代、ガソリン代などに充てられている。「費用は市からの補助があるため、現在の利用者数でも運営に問題はないはず」と市の担当者は話す。
利用者の少なさは他区でも同じ状況だ。現在、市内に同ステーションは5カ所あるが、全体の定員292人に対して利用者は16人。市は「年度の途中に利用する人もいるはず。現在、乳児保育所を利用している子どもが3歳以上になった時に利用する可能性もある」と話す。利用者を増やすための周知の方法は現状のままで、新たに行う予定はないとしている。
(中面に関連記事あり)
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