深谷中学校の三浦柚記(ゆずき)さん(3年)と近藤実夏(みなつ)さん(1年)が所属する女子野球チーム「横浜クラブ」が、8月2日から5日まで静岡県伊豆市で開催された「第2回15U全国女子KB野球選手権大会in伊豆」に神奈川県代表として出場し、初優勝を成し遂げた。
市立中学校体育連盟野球専門部が、強化育成事業の一環として一昨年から取り組む女子野球。近年は野球部に所属する女子も多く、女子だけで練習する機会創出などを目的に市内の女子野球部員を集めてチームが創設された。
全国から14チームが出場してトーナメント方式で行われた今大会。横浜クラブは初戦で埼玉県代表を12対0で下すと、以降も順調に勝ち上がり、決勝では愛知県代表に12対3で圧勝して頂点に立った。主将を務めた三浦さんは、「女子が野球できる場を作ってくれた方々に優勝で恩返しできて嬉しい」。近藤さんは1年生で出場機会はなかったが、「先輩たちは勝った時に輝いて見えた。来年は選手として受け継ぎたい」。
魅力は一体感
三浦さんは兄の影響で小学1年から少年野球チームに所属し、深谷中学進学後も迷わず野球部へ。男子の言葉の粗さは気になるものの、「チームプレーによる一体感」に魅力を感じる。プロ野球で好きなのは阪神タイガースの鳥谷敬選手。「良いプレーをしても表情を変えないから。浮かれすぎると次のプレーが雑になる」と、野球へのストイックな一面をのぞかせる。
小学5年まで少年野球チームに所属していた近藤さんは、中学で再び野球の道を歩むことを決意。当初は三浦さんと同級生で野球部主将の兄・明弥(ひろや)さんに、部内に妹がいることへの照れ臭さからか入部を拒まれたが、「引退まであと少しだから」と懇願したという。不動の4番としてチームメートの信頼も厚かった兄は憧れの存在。「『女子だから』という目では見られたくない。男子と同じように扱ってほしい」と、練習に励む日々だ。
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