フェリス大春木ゼミ 戸塚舞台に商店街活性策 子どもの職業体験等提案
商店街活性策を探ろうと、フェリス女学院大学国際交流学部・春木ゼミでは戸塚の商店街で学生による実地調査を行ってきた。3月20日には区総合庁舎でシンポジウムを開催し、小中学生らを対象とする職業体験等を通じた長期的な取組みを提案した。
活動は戸塚区の活気あるとつか商店街活性化サポート事業の一環。ゼミに所属する学生が司会進行を務めたシンポジウムは、「人や資源がつながることで地域に活気が出てくる。このような活動を通じて、ともにつながって商店街、戸塚、そして横浜をより元気に」との金子延康戸塚区副区長のあいさつで始まった。
学生の発表を前に行われた基調講演で同ゼミの春木良且教授(57)は、「商店街の問題は商店街だけのものではない」とし、【1】商店街ごとの特性を把握【2】コミュニティー機能を強化――などの施策を通して、将来の消費者でもある子どもたちの未来を考える重要性を説いた。
発表は3グループが順番に行った。
活性策の提案として3グループとも共通したのが、小中学生を対象とした職業体験の導入。長期的に商店街の発展に携わる人材育成を念頭に置いた提案もあった。子どもたちが様々な職業に触れる効果として【1】地域への愛着を深める【2】将来の夢につながる【3】コミュニケーション能力の向上――などを挙げた。商店街と小中学生との架け橋として各店への協力依頼を行うなど、大学生が果たし得る役割も明確化した。
取組みを広く周知するため、地域メディアを効果的に活用する案も示した。
同ゼミ3年の杉本佳穂さん(22)は、「(戸塚の)事例が成功すれば、他地域にも活用できる。私たちは(活性化の)基盤づくりをしたので後輩には活性化が表れる活動をしてもらいたい。私自身も将来的に同様の活動に携わっていきたい」と話した。春木教授は「戸塚区の商店街には移り変わってきた過去の蓄積がある。今後、歴史的な蓄積を残していくことができれば、地域の文化的な価値も上がるのでは」と期待を込めた。
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4月18日