創部50周年を迎えた小学生野球チーム「永田オックス」の監督を務める 乙骨 泰寛さん 永田北出身 35歳
大好きなオックスに恩返し
○…伝統ある小学生野球チームの監督に今年から就任した。「節目にやらせていただける。野球の楽しさを多くの子どもに伝えていきたい」と熱い眼差しで語る。2月11日の記念祝賀会では、半世紀にわたりチームを支えてくれた大勢の関係者から激励を受けた。「歴史を感じる」と今後に向けて身が引き締まったという。
〇…永田小学校に通い、野球は3年生で始めた。入部後は「練習がある週末が待ち遠しかった」という。俊足・強肩を武器に好打の投手として活躍。主将を務めた6年時は、チームが目標に掲げる横浜市小学生野球連盟(YBBL)の本部大会出場を果たした。野球に教わったのは諦めない心。試合で劣勢に立たされた時、いつも監督が力強く選手を奮い立たせてくれた。「常に本気の姿勢。厳しさと楽しさを教えてもらった」と振り返り、指導する側になった現在、「大人が諦めたら終わり」と戦い続ける心を背中で伝えたいという。
○…高校1年で脚の靭帯を負傷。満足にプレーができなくなったが、野球に対する思いは変わらなかった。20歳で結婚し、2人の息子を授かって描いた夢は大好きな永田オックスに子どもを入部させること。「少年野球はスタートの場所。恩返しがしたかった」と5年前に長男が入部したのを機に自らも指導者になった。昨年、練習途中に約30分の自由時間を設けると「子どもが興味のある練習を自発的に始めるようになった。『今やりたいこと』を知ることができた」と言い、選手が秘める長所や可能性を引き出す指導を心掛ける。
〇…旭区で妻と長男、次男と暮らす。平日は営業職で汗を流し、週末は永田北の実家に戻って選手の指導へ。野球は子どもの頃から生活に染み付いており「雨が降って練習が中止になるとやることがない」と笑う。「60年、70年と歴史を築いて、いつか自分の教え子がチームに戻ってくれるようになれば」。大好きなオックスで夢は続く。
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