11月17日のごみ削減啓発イベントに参加する「大岡連合女性の会」会長を務める 田邊 静子さん 中里在住 75歳
溢れる気遣いと愛情
○…大岡地区の自治会、町内会の女性理事約30人で構成されている同会の会長を20年近く務め、同地区で開催される祭りや防災訓練など、さまざまな催しに参加。食事の手配や総務的な業務など、細やかな気遣いを発揮して地域のイベントを縁の下で支える。「(女性の会は)まとまりが素晴らしい。皆さんがいろいろな提案をしてくれるのがありがたいですね」と、笑顔で語る。
○…3年前まで南区婦人部連絡会の副会長を務めるなど、区内の女性たちを引っ張ってきた立場だが「私なんてただの調整役。周りの人に恵まれています」と、謙遜な姿勢。はにかんだ表情には優しい人柄がにじみ出る。民生委員としても活動し、各地のボランティア活動にも率先して参加。17日に「女性の会」が参加するごみの削減に向けたイベントを間近に控えるなど、慌ただしい日々を送っており、「最近は外出してばかり」と苦笑いを浮かべる。
○…かつて南小学校のPTA会長を務めた経緯から子どもたちへの愛情がふくらみ、児童が登校する際は防犯と交通安全のために、小学校近くの通学路に立つ。大きな声で「おはよう」と声を掛けるが「恥ずかしがってうつむいたまま通り過ぎる子も多い」という。それでも「だんだん慣れてくると、大きな声であいさつを返してくれるんですよ」。長い間児童を見守り続けているが、今でも子どもたちが心を開く瞬間が嬉しくてたまらない様子。
○…中区出身。幼いころからピアノを習い「誰かに何かを伝えたい」という思いから、現在は自宅で講師として活動している。「本当は学校の先生になりたかった」と笑うが、講師として尽力してきた50年間で巣立った教え子は数百人に上る。進路が決まる受験生を抱える時は親のような心境になり「心配でたまらない」とも。その溢れんばかりの気遣いと愛情で、これからを担う子どもたちや女性を縁の下で支え続ける。
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