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南区版 公開:2014年5月15日 エリアトップへ

牛乳業界に貢献したとして、春の褒章で藍綬褒章を受けた 松尾 和重さん 六ツ川在住 78歳

公開:2014年5月15日

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毎朝、健康と元気届ける

 ○…牛乳販売店を50年以上続け、業界発展への功績が認められての受章に「祝電が多く届き、反響の大きさにびっくりしている」と率直に語る。2009年から4年間、販売店の全国組織「全国牛乳流通改善協会」の会長を務め、牛乳の消費拡大に尽力。「これほど安価で健康に良いものはない」と農林水産省や地方自治体に牛乳の消費につながるような取り組みの推進を訴え続けた。「全国に1万店以上ある販売店は、消費者のためにきめ細やかなサービスをしている」と業界の活動に胸を張る。

 ○…愛媛県の菓子店に生まれる。上京し、一度は川崎の菓子店に就職したが、すぐに肺結核を患い、退職。周囲に勧められたのが牛乳販売店の経営だった。1963年、以前からあった雪印の販売店を引き継ぎ、28歳で独立した。最盛期には800軒以上に配達。現在も午前2時半に起床し、車を走らせ、次男と牛乳を届ける。「毎朝、おいしい空気を吸っているから、この仕事を始めてから大きな病気をしたことがない」と若々しい笑顔を見せる。

 ○…2000年、雪印が引き起こした集団食中毒事件の際には多くの顧客が離れた。それでも「松尾さんが配る牛乳が飲みたいんだ」という励ましの声や手紙に勇気付けられた。創業時から親子3代にわたって注文する家もある。「我々は信用を売っている」。謙虚な姿勢と誠実さが店を支え続けている。

 ○…子どものころから大の読書家。結核で入院していたころは「病院にあった本をすべて読んだ」ほど。今も月2冊は購入している。カメラ片手に妻を連れて旅行に行くのも楽しみ。「旬のものをおいしく料理してくれる」という妻への感謝を忘れない。「待っているお客さんがいる限りは牛乳を届けたい」と願い、「死ぬ時は牛乳瓶を持っていたい」と冗談を飛ばす。「元気が一番」と語り、きょうも家庭に健康と元気を届けるべく、配達車のハンドルを握る。

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