お囃子団体「にしろ」のメンバーとして演奏指導にあたる 若林 浩美さん 白妙町在住 43歳
人の支えと出会いを力に
○…白妙町二部町内会のお囃子団体「にしろ」が設立されたのは2012年の春。当初からメンバーとして活動する。子どもが中心の団体だが、地道な練習により、日を追うごとに演奏技術が向上。昨年から9月のお三の宮日枝神社の例大祭で演奏を披露するなど、「お祭りが大好き」という町内会の盛り上げ役を担う。「『にしろ』は町内会の皆さんの支えがあって活動できている」とまずは感謝の言葉を口にする。
○…横須賀で生まれ、幼いころに中区へ。南吉田小に4年生まで通い、その後は磯子区に移った。「あまり真面目にやっていなかった」と話すエレクトーンの習い事を含め、「家の中で過ごすことが多かった」と振り返る学生時代。意外にも「お祭りごとは苦手だった。自分から前に出るタイプではなかった」という。結婚して長男を産んだ後、白妙町へ。2年後には双子の娘を授かった。「子どもの成長とともにたくさんの出会いがあった。出会う人に育てられた」。大手運送会社での仕事やPTA活動、町内会での交流を通し、今では「新たな人との出会いをありがたく感じる」とほほ笑む。
○…町内会でお囃子を立ち上げようという話が持ち上がったのは3年前。自身はまったくの初心者だったが、人に教える技術を身に着けようと中区の団体に入門した。「『好きだから私がやります』という感じの”ノリ”で引き受けた」と笑う。約半年間、腕を磨いた後、『にしろ』を設立。「大人には楽器の演奏が難しいと思われがち。たくさんの世代の人が集まって、みんなで楽しさを分かち合えたら」と夢を抱く。
○…今年から着付けを習い始めた。和太鼓や篠笛を使うお囃子を含め、「40歳を過ぎてから『和』の良さに気付きだした」と新たな発見に嬉しそうな表情。「『にしろ』の活動はまだ始まったばかり。継続していくことが大切」。町内会の支えと人との出会いを力にして、地域を盛り上げる。
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