12月23日から行われる「ふくしまキッズ横浜プログラム」で運営責任者を務める 奥田 宏明さん 浦舟町勤務 31歳
「向かっていく心」伝える
○…放射線の影響で外出が制限される福島の子どもに「思い切り遊んでもらいたい」と始まった「ふくしまキッズ」の活動。全国で行われているプロジェクトの”横浜版”で指揮を執る。「仲間の輪を広げてほしい」と子どもが楽しむことを願いつつ、「何かをやり遂げる力を付けてもらいたい」と真剣な表情。子どもの「考え」を形にし、出し物を披露するイベントを設けた。「失敗してもいい。向かっていくことを学んでほしい」と優しい目で語る。
○…相模原市出身。プロリーグ発足で起きた流行の波に乗り、小学3年生でサッカーを始めた。「将来の夢はJリーガーだった」と懐かしそうに笑うが、中学時代は県内の強豪校で思うような結果が出ず、「挫折感を味わった」と苦い記憶を振り返る。高校に入り「声を出して一生懸命に取り組んでいる練習にほれた」と心機一転バレーボール部に。以後、「何かができるようになる積み重ねで自信が付いた」とのめり込み、大学時代は所属したクラブチームで国体県大会準優勝という実績を残した。
○…卒業後は「頑張る子どもの支えになりたかった」と塾講師として中学生を担当。4年間勤務した後、26歳でフィリピンへ留学した。「英語への興味が深まった」と視野が広がり、その後は「ワーキング・ホリデー」を活用してオーストラリアで1年間生活。インドや中国などをバックパッカーとして渡り歩いた経験もある。帰国後、29歳でNPO法人教育支援協会へ。現在は子どもの放課後活動支援を行う「フリースペースみなみ」で責任者を務める。
○…休日は「いろいろなことを忘れて集中できる」と今もほれ込んでいるバレーボールでリフレッシュ。27歳から参加する「ふくしまキッズ」は今回、責任者として重責を担う立場だ。「まだまだ力不足を感じることもある。人を動かす言葉の力を身に付けたい」。失敗を恐れず、貪欲に向かっていく心を伝えていく。
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