「永田支えあい祭り」で実行委員長を務めた 池田 昭太郎さん 永田南在住 81歳
「支え合い」で永田に温もりを
○…永田地区全体が「支え合い」をテーマに心を一つにする祭りの実行委員長を、12年前の開催当初から務める。「毎年、委員長は持ち回りでやると聞いていたんだけど」苦笑しながら、今年も約15人の実行委員を牽引。ケアプラザの職員らと協力し、老若男女が集うイベントを盛り上げた。「少子化が進んでいるが、祭りには子育てサロンの参加など、若い世代が増えた印象がある」と手応えを感じている。
○…磯子区出身で「やんちゃ坊主だった」という少年時代、「今は埋め立てられているけれど、根岸と磯子の周辺で海水浴を楽しんだ」と振り返る。終戦後、疎開先の戸塚から戻り、中学時代はプラモデルに熱中した。「戦艦『大和』などの船を作った。乗り物が好き」と高校卒業後は鉄鋼会社に就職。造船部門で船を製造する上での工程管理や品質管理などに携わる。「船を作る段取りがプラン通りにいくとやりがいを感じた」と大好きな”乗り物”に囲まれて汗を流した。
○…29歳で結婚後、南区へ。間もなく息子を授かる。半世紀以上暮らすまちの印象は、「この辺りは山坂が多くてちょっと大変」と笑うが、自宅から見られる市庁舎や横浜スタジアムは「眺めがいい」とご満悦の様子。地域との関わりが増えたのは現役を退いてから。南永田山王台地区社会福祉協議会の事務局長時代に「支えあい祭り」がスタート。「ケアプラザの取り組みを知ってもらい、異世代が交流するきっかけにしたかった」と継続してきた。
○…昨年、妻が他界。都内で暮らす息子がタブレット端末を持たせてくれた。「毎日『ライン』で息子からメッセージが届く」と嬉しそうに笑う。地域では、会長を務める「南永田グラウンド・ゴルフ同好会」で約50人のメンバーと週2回、憩いの時間を楽しんでいる。「この地域を明るく、住み良い場所にしたい」。支え合う心で温もり溢れるまち作りを進めていく。
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