フェンシングの世界大会に出場し、ボランティア活動も積極的に行う 並木 愼一さん 山王町在住 68歳
地道な努力で世界へ
○…世界各国の50歳以上の選手が集う「ベテランフェンシングチャンピオンシップ2017」をスロヴェニアで10月19日に終え、サーブル部門で2回戦進出を果たした。これまで練習してきたものとは異なる部門に出場。「試合方法が異なる面もあったが緊張はなく、ただやるのみという気持ちで試合に臨んだ」と振り返る。
○…山王町出身。フェンシングとの出会いは関東学院大学に入学後。「フェンシング部の活動を見てなんとなく入部した」と笑う。大学では1971年にインカレに出場、74年に全日本選手権に出場するなど多くの大会に出場してきた。
○…90年ごろから港運業の仕事と育児のためフェンシングから離れた。2003年には病を患い入院。半身に麻痺が残り、12年間愛犬との散歩やスポーツジムでのトレーニングでリハビリを続けた。その甲斐もあり、15年から、リハビリを兼ねてもう一度フェンシングに挑戦しようと決意した。「中村地域ケアプラザでフェンシングのデモンストレーションを行ったのが再開のきっかけ。体も思ったよりも動かせた」と振り返る。今年に入ってからは、週4回の練習を積む。
○…妻と息子と父の4人暮らし。会社を早期退職してからはボランティア活動にも力を入れており、犬猫の里親探しで譲り受けた犬を育て、「人と動物のふれあいクラブ『ぬくぬく』」に参加。愛犬とともに小学校や福祉施設を訪問し、動物との交流活動を行う。ほかにも、子育て支援ボランティアグループで「みなみ・おもちゃ病院」の”おもちゃドクター”として活動。「もともと工作が好きだった。壊れたおもちゃを直して子ども返す時の嬉しそうな顔を見るのが忘れられない」と話す。ボランティアやフェンシングで多忙な毎日だが、今後のフェンシングの目標は「間近に迫っている全日本選手権オープン」と言葉に力が入る。次の大会も注目だ。
|
|
|
|
|
|