「インターかながわスイム2011」バタフライ100・200mで日本学童新記録を樹立した 居相(いあい)良介さん 桜台在住 13歳
”頂点”だけを目指して
○…2月の「インターかながわスイム2011」男子バタフライ100m・200mで、日本学童新記録を樹立した。手の掻きとキックの絶妙なタイミングが強さの秘訣。400m個人メドレーでも県学童新を打ち出し、全国でも指折りの選手として注目を集める。3月末のJOC(日本ジュニアオリンピック)の切符を勝ち取ったが、震災の影響で中止に。「優勝を狙っていたので残念だけれど、まだたくさんチャンスがある。そこで一番を狙えばいい」。瞳には13歳らしからぬ潔さと自信がみなぎる。
○…週6回の練習後も、自主トレーニングに精を出す。飛び込みと浮き上がりの速さを追求し、自分なりの研究を重ねている。鉄町の「横浜サクラスイミング」から桜台の自宅まで自転車を使って帰宅する。みたけ台中学校前の強烈な上り坂にさしかかると、思い出すのはコーチの言葉。『毎日この坂を上ってトレーニングしたら、JOCに行けるぞ』。”頂点”だけを見つめて前進し続けてきた。
○…この春、新中学生に。「水泳をやっているからと言い訳せずに、勉強も頑張りたい」と文武両道を目指す。『気づくといつも本を読んでいる』とコーチに言われるほどの読書家。空き時間を見つけては、母親や姉が勧める本を読みふける。得意科目は国語。「物語の世界に入り込んで登場人物の気持ちを考えることが楽しい」。取材中の質問にも、じっくりと考え、言葉を一つひとつ丁寧に選び取る姿が印象的だ。
○…どんなことにも動じない強さと”マイペースさ”が最大の武器。最後には結果を出すが、ゴール前のタッチミスなど『ヒヤヒヤさせられることが多かった』とコーチ。小学校低学年の頃、大会に向かう山手線でメンバーとはぐれたが、一人でけろりと会場に現れたという逸話も。「目標にしている選手は特にいない」。タイムは競うが、他人と比べることはしない。自分自身と闘い、”頂点”だけを目指す。
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