入園者数4000万人を突破した、「こどもの国」園長 三国 治さん 千葉県浦安市在住 57歳
世代超えて、愛される園へ
○…「園長として、入園者数4000万人突破に立ち会えたことは嬉しいです」。昨年5月、「こどもの国」に着任。園長には今年4月に就任した。豊かな自然の中で、一日中のんびりできる施設。「実は働くまで、『こどもの国』のことはよく知らなかったんです」。それが今では「リフレッシュして、また次の日から頑張ろうと思える場所」と思いを話す。
○…「こどもの国」に着任するまで、同園と関係が深い朝日新聞に勤務。新人記者時代を振り返り、「とにかく休みが無くてね。何か事件があると”ピーピー”ポケベルが鳴って」と懐かしそうに話す。東京・名古屋・大阪・福岡など各地に転勤、特派員としてブダペストへも派遣された。東欧の民主化革命では「朝から夜まで取材しっぱなし」だったが「世界が注目するニュースを書けるのは面白かった」と目を輝かせる。記者職を離れてからは、社の新規事業の立ち上げにも携わった。業務内容が変わっても「『調べて、判断して、結果を出す』という仕事の基本は変わらないですよ」
○…秋田県出身。地元の高校を卒業後、大学入学を機に上京。「仲間たちと芝居のサークルをしていました」。渋谷の劇場で公演をしたことも。「結構、お客さんも入ったんですよ」。上演したのは寺山修司作「毛皮のマリー」。準主役を演じた。当時の仲間とは今でも交流が続いている。話のネタは「すっかり(自分たちの)健康の話になったけどね」
○…2年後に開園50周年を迎える「こどもの国」。周年事業の一つとして、現在、日産自動車と進めているプロジェクトがある。「同じ神奈川の企業が、このような協力をしてくれるのは嬉しいです」。詳細な内容はまだ公表されていないが、「楽しみにしていて欲しいですね」と自信のほどをのぞかせる。間もなく50年の節目の年。「これからも、世代を超えた多くの人たちに訪れていただきたい」。その目は2年後、さらには次の50年後を見据えている。
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