横浜市幼稚園協会青葉支部支部長に4月、就任した 宗野 鏡子さん 田園江田幼稚園園長 58歳
心に寄り添う優しき牧師
○…「子どもに優しい青葉区を目指したい」。支部長になった意気込みをこう語る。「子育てのお手伝いをしながら、父母たちの精神にも寄り添いたい」という思いで、田園江田幼稚園の園長を務め10年目。幼児教育への情熱は衰えない。
○…保土ケ谷区出身。母がクリスチャンだった影響で、中学高校とミッションスクールへ。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」。進路や友人関係で悩んでいた高校生時代に、恩師がかけてくれた忘れられない聖書の言葉。「私は見守られているんだと心が楽になった」。自分も生徒の心に寄り添い、悩みに応えたいと大学ではキリスト教教育を専攻し、卒業後は中高一貫校の教員に。「医者を志していた時期もあったから、母親から『心のお医者さんになれたのね』と言われた時は感無量だった」と笑顔で語る。
○…「心の支えになるうえで、違う生き方もあるのではと考えるようになった」。教員時代から教会へボランティアに行っていたこともあり、40歳のとき牧師の道に進み、荏田へ来た。田園江田教会で毎週礼拝を行い、悩みを持つ人の声に耳を傾ける傍ら、結婚式や葬儀を執り行う。「教え子の結婚式をあげたこともある」。幼稚園と教会は併設されており、園長と牧師二つの顔を持つ。園長として聖書サークルを開き、牧師として保護者らの心のケアにも力を入れる。「子育ての悩みを聞くことが多いが、子育ては子どものかけがえのない成長を見守れる宝の時間だと話していきたい」
○…趣味は「いい気分転換になる」ドライブ。クラシックからポップスまで、音楽を聴きながら運転するのが好きで、茅ヶ崎や藤沢などの海岸線をよく走るという。岐阜へ単身赴任中の夫が帰ってきたときには、車で美術館めぐりも。「夫とは毎日メールや電話で連絡を取り合っているの」。園長や牧師だけでなく、妻としての横顔が垣間見えた。
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