「第25回青葉コーラスのつどい」を企画・実施するコーラス部会の部会長を務める 安彦(あびこ) 栄子さん 鉄町在住 65歳
「出会い」の合唱楽しんで
○…区内約50の合唱団で構成する「コーラス部会」の部会長として、記念すべき25回目の音楽会を実施する。今年初めて引き受けた任期1年の部会長。「どうなっても知らないから」と冗談交じりに引き受けたが、準備を進めるうちに「周りの人の支えが大きくて、大変という感覚はない」とにっこり。「参加団体一丸となり、当日に向かっていく過程が楽しいですね」
○…西区出身。幼少期から歌謡曲やフォークソングなどが好きで、雑誌付録の廉価レコード「ソノシート」でクラシックと出会い夢中に。吹奏楽部や合唱部を経て音楽家を目指そうと洗足音大声楽科に進学し、卒業後は同大学の夫と結婚して家庭へ。転機となったのは近隣住民から作曲家として活躍する夫への「合唱団を作ってほしい」という要望だった。夫とともに合唱団を設立し、以来青葉区の地で30年以上にわたり団に所属し続けてきた。「コーラスは声が重なった時が心地よく、建物に音が響き渡る瞬間に幸福感が得られるんです」
○…50代のころに団員からの後押しで声楽指導を行うように。「もともと引っ込み思案の性格」と当初は言葉が伝わらないこともあり落ち込むことも。それでも「自分が苦労した過程を伝えるのが大事」と努力を続け、現在は合唱団だけでなくケアプラザなどにも活躍の場を広げる。「一緒に成長していくのが好き。言葉が伝わるとすごく嬉しい」とほほ笑み、一昨年は苦手意識のあったソロでコンサートを行うなど心境の変化もあるようだ。
○…25年前の音楽会に比べ倍以上になった参加団体。親子コーラスや60人を超える団体など多彩な歌声が揃う。自身も合唱団を通じて「様々な人に出会えた」と話し、音楽会では「いろいろな音楽と出会えるので楽しんでほしい」と熱を込めた。
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