横浜あざみロータリークラブの会長に就任した 坂口 米子さん 青葉区在住 72歳
もっと自由でいい
○…中学校での職業講話や区民まつりでのサンマ提供を通じた東北復興支援。社会奉仕活動を行うあざみRC(ロータリークラブ)へ約6年前に加入し、今回初めて会長に。月初めの例会で、言葉でなく絵であいさつする様子は画家ならでは。「言葉より絵にした方が表現しやすくて」とからっと笑う。「活動をこなすのはもちろん、会員同士つながりも深められれば」
○…同クラブとの出合いは父親がきっかけ。各所で講演を聞くのが好きだった父が高齢になり、遠出できなくなる姿を見て加入を勧めたのが、地元で講話等を行っているあざみRCだった。送迎して約3年、89歳で父は他界したが、「今度は娘さんが」と声がかかったのが始まりだ。同クラブで東北復興支援コンサートを主催する中、支援先だった岩手県山田町を訪ねたことは今も忘れない。震災から当時4年が経っていたが、目の前に広がるのは整備を続けるブルドーザーばかり。「支援できるなら続けたい」。活動の意義を噛み締めた。
○…中目黒出身。中学高校時代は「反骨精神の塊だった」と笑う。授業のやり方に疑問を感じ、テストを白紙で出し、母親が呼び出されたことも。学校は自分に合わないと感じていたが、「人と同じでなくても良いんだ」。そう思えたのが、武蔵野美術大での学生時代。以前は日本社会特有の「人と同じでないといけない雰囲気」を感じていたが、「絵は人の真似はしない世界」。恩師は「作品も人間性もすごいエネルギーで」と出会いにも恵まれた。
○…10月に同級生と展覧会を予定し、制作に追われる現在。以前行っていた個展をもう一度開くことも目標だ。昼間の開催が多いRCの例会も「夜にも開催するなど、楽しくできれば」と縛られずに前を向く。「あとはみんなの意見を聞いてやっていきたいですね」
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